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7/25(土) 目に見えるものが真実とは限らない…

みなさんこんばんは!!!!73日目になりました。

今日はテンション高めです。

なぜかというとそれは………


コンフィデンスマンJPを見てきましたーー!!!!!!

(パチパチパチパチ)


この興奮からも伝わると思いますが、「ほんとに面白かった」です。

いつもの映画の感想は「見れたら見てー」みたいな感じですが、今回は違います。

「まじでみんな見て、明日必ず見て! 四連休最終日、家でゴロゴロしてるなら絶対見て!」

どのぐらい面白かったかというと見終わった時に「今からもう一回見たい」と思いったぐらいです。

それでは具体的な内容に入っていきます。



〜〜〜〜〜〜〜以下ネタバレを含みます。これから見る人はぜっっっったいに読まないでください。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



今回も「ハイハイ、またいつものパターンでしょ」と思いながら見ていたわけです。(具体的には、ダー子、ボクちゃん、リチャードが赤星の手下(ナイフ投げ)に殺された時は「あーこれ多分というか絶対死んでないやつだ」と思いました)

しかーし!

さすが古沢良太、今回もしーっかり騙されてしまいました。

最後の方に出てきた「ミシェル・フウの母親」の手紙は本物だと信じてしまいました。(くぅー悔しい…)
やっぱり最初の方に一瞬だけスタアを出すなんてあり得ないですよね。

友達と二人で観に行ったのですが、観終わった後に「どのシーンも印象的すぎて、記憶がどんどん薄れていく…」と言っていました笑
まさにそんな感じです。なんかちょっと違いますが、夢を起きた後に忘れていくあの感覚に近い気がします。(うーんどうだろ)

今書いていることは『今』印象に残っていることなので悪しからず。

なんと言ってもこの映画『無駄なものが一切ない』

最初のシーンである「夫婦が追い出されて人形を握りしめているシーン」はコックリが途中でぶつかる「マンゴーのおじさん」とその後コックリとダー子が「テニスを練習している時に爆弾が投げ込まれるシーン」そして終盤の「儀式の途中で全身に爆弾をつけた状態で脅迫するシーン」へと繋がっていきます。

また五十嵐がデビィ夫人と一緒にブローチを探すシーンは、先ほど書いた「ナイフ投げに三人と五十嵐が殺され(かける)シーン」へと繋がっていきます。(これはちょっと気付きました。あまりにも五十嵐がブローチをポケットに入れるシーンが強調されていたので)

あと覚えているのは「パーティーに強引に入ろうとする画家とその捨てられた絵画」はそのあと「ブリジットフウ(以下長女)の部屋をコックリが訪れた時に気付く『絵画』」と終盤に描かれる「長女の本当の気持ち」へと繋がっていきます。

似たような感じで長男、次男のことが描かれていました。

ここで思ったことは「みんな演技が上手い!!」

何を偉そうにという感じですが、終盤でコックリが長女に絵を、長男にクワガタを渡し、次男にセリフを投げるシーンがそれぞれあるのですが、三人とも『本心』がどうかを『表情のみ』で表現していて、しっかりと伝わってきました。特に長女の「本当は画家に好意を寄せている」ことはビシバシ伝わってきました。

映画やドラマを見ていると「うーんこの俳優は好きなんだけど、この演技はあまり好きじゃないんだよなー」みたいなことがちょくちょくあります。(織田裕二は好きなのですがこの前やっていた『SUITS』の演技は嫌いです)
そこは個人個人で大きく分かれることだと思うのでどう思うのかは自由ですが、私は「コンフィデンスマン」では違和感を感じる人は一人もいません。

それも「この映画、ドラマの続編を早く見たい!!」と思う理由の一つかもしれません。

長澤まさみの演技が本当に楽しそうで羨ましいです。この映画には一瞬だけ出てくる超大物がたくさんいます。(前作では小栗旬、前作今作ともに生瀬勝久、そして今作では本当に一瞬だけGACKTが出演しています。)
一瞬だけでも出たいと思わせる、そんな映画なのでしょう。これからも続くのであればどんどん有名な人に出てほしいです笑




あとはやはり「今まで出てきた人が出てくる」のも面白くなる要因です。

今作も詐欺師でいうと「ジェシー」「スタア」「波子」そして前回登場した「モナコ」など作中でも言っていましたが「詐欺師大集合」でした。(結果的にはダー子が全員仕込んでいたので当たり前なのですが笑)
もちろん「ちょび髭」さんも登場します。
そして、なんと言っても「赤星栄介」
どこまでも追いかけてきますね。本当に三人のことが好きなのでしょう笑
三人が死んだ(と見せかけた)シーンでは唇を震わせながら「本当にバカな奴らだ」と悲しんでいる(ように見えました)し、最後に玉璽を鑑定してもらい「贋作ですね。赤星さん、毎回同じ人に騙されてるんじゃないですか〜?(煽り)」と石黒賢に言われるシーンでは「くそ〜!!」と言いながら喜んでいる(ように見えました)。
ぜひ次作でも登場していただきたいです。


さーて、長々と書いてきましたが、今作のテーマをここで紹介します。

まずはいつも冒頭にある名言からどうぞ。

「There is nothing noble in being superior to your fellow man; true nobility is being superior to your former self.
仲間より秀でることは、崇高なことではない。
真の崇高さとは、過去の自分よりも優れた人間になることである。」

アーネスト・ヘミングウェイ

冒頭の名言はこちらでした。

今作の内容とどのように繋がっていたのか私なりに考えてみました。

今作はテーマとしてはよくあるものです。

「資産家が亡くなり子供たちが遺産を相続することになったが、その子供達がろくでなしで相続させたくない」というパターンです。(名探偵コナンとかでもあるあるですね)

その三人に共通しているのが「『自分が金持ちである』ことに絶対的な自信を持っている」ことです(すみません、ここが上手に文章に表せませんでした)

冒頭の名言に絡めると、三人とも「他人を見下す」傾向にあります、つまり「仲間」と比べているわけで、自分とは比較していません。その結果、長男は割とまともですが、長女と次男はお金の力で好き勝手生きてきました。最終的にはスタアが書いた偽の手紙によって長男は「昆虫博士」に、長女は画家と慎ましく暮らし、次男は他人からの愛情を受けながら生活できたようです。



そして名言ではなく「ダー子」が作中でたびたび口にしていたのが、「本物も偽物もないの。信じたものが真実」でした。

今作では特にそこがピックアップされていました。

終盤に種明かしされる「ミシェル・フウの正体」ですが、おそらく本当に架空の人物です。前作のロマンス編の後でダー子が口にしたと描かれていましたが、「跡継ぎがいないなら架空の人を作れば、優秀な詐欺師が大集合するわ。その中から選べばいいじゃない。」これをレイモンド・フウが聞いていて、「それはいい」と考え今回の騒動が起こりました。
しかしダー子はそのことを知らないので、最初はコックリを「本当のプリンセス」にしようとは思っていませんでした。途中で玉璽をターゲットにしてから、玉璽を盗むことにしたわけですが、コックリの「優しさ」や「気さくさ」に触れてからその言葉の意味が少しづつ変化してきます。どこで変わったかは具体的にはわかりませんが、玉璽を取り替えなかった時にはもう心を決めていました。

そして最後にコックリは文字通り「本物のプリンセス」になりました。

今日、ダー子のこの言葉を聞いて思い出した言葉があります。それは「偽物語」という小説の中で登場したものです。
「本物と区別がつかないほどの偽物がある時、その偽物と本物ではどちらが価値があるのか。」と、そしてある登場人物が「それは断然『偽物』だろう。偽物には本物に近づこうとする並々ならない意志がある」と。

途中でぶっ込んだのでよくわからなくなってしまいましたが、私はこの言葉を思い出し、コックリのことを考えました。コックリは4ヶ月間プリンセスになるために日々努力し、そしてプリンセスになった後も日々努力するだろうと思います。
それは三人ができなかったことですし、『崇高』なことです。でも血は繋がっていないので、周りから認められても所詮は『偽物』、本物にはなれません。でも本物の三人よりもプリンセスとしての自覚はある…

うーん、本物とは……

難しいですね。



さて長くなりすぎたのでここら辺で最後の話へ。

私がコンフィデンスマンで一番好きなポイント、それは

「お金の執着から解放された人々が、お金以外の価値に気付くこと」

をうまーく表現していることです。


もちろんお金はあってなんぼです。私たちのような貧乏人が端金を失うと生きていけません。しかし、「コンフィデンスマン」で騙された人々は「お金以外の価値」に気付いて、むしろ騙されたことでハッピーエンドとして描かれることが多いです。(一人例外がいました。赤星です。彼は懲りずに同じことをしていました)

今作では既に書きましたが、ダー子が書かせた『偽の』手紙によって、三人兄弟が財産という重荷から解放され、それぞれが自分の幸せを追い求めていくことになります。そして、そのことはもちろんダー子には全てお見通しです。
冷たいとか、お金にしか興味がないとか言っておきながら、結局は「アンハッピー」な人を一人も作らないような作戦を立て、実行していきます。(リーガルハイ の羽生先生が見たら喜びそうな結末です。)

それは登場人物にとってはもちろん、視聴者である私たちも映画を見終わった後に「心がスッキリ」することができます。それが心地いいのだと思います。

それと同時に「私たちのお金への執着」を考えさせてくれるきっかけになります。

本当によくできた映画だと度々思います。




それでは最後に気になったキャストを紹介して終わることにします。

それはもちろん、、、、

関水渚!!!!(コックリ)

以前『カイジ』で見てから気になっていましたが、今作は最高でした。

なんて言うか「下手な演技が上手い」です。コックリは最初はかなり内気な女の子ですが、徐々に自信を付けていきます。その過程を演技するのが非常に上手でした。

今作は前作の「モナコ」以上に新人の子猫ちゃんが重要な役だったので、どんな人が演技しているのだろう、、、、と不安と期待が入り混じっていましたが、いい意味で裏切られました。全く違和感なく、役に入り込んでいたと感じました。

これからが非常に気になる女優さんの一人です(ちなみに一番は清原果耶です。前々作の朝ドラですごい演技をされていました。まだ18歳です)



さてだいぶ長くなってしまいましたが、今日はここら辺で失礼します。

おそらく二回目(もしかしたら三回目)を見に行くので、その時にまた感想を書きます。(その時のキャスト紹介は古川雄大にします)

おやすみなさい。



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