【ヒット商品分析】クッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」
小さな会社のビジネスプロデューサー・弁理士のヤマダP(@sweetsbenrishi)です。
この記事はものづくりに携わる人、ヒット商品を企画したい人に向けた記事です。
今日はクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」を例に、ヒット商品を生み出すコツを探っていきます。
▶ 「Qoobo(クーボ)」について
先日、ユカイ工学の「petit Qoobo(プチ・クーボ)」が「CAMPFIRE クラウドファンディングアワード2020」のプロダクト賞を受賞しました。
この「petit Qoobo」の原型となったのが、「Qoobo(クーボ)」です。
「Qoobo」はしっぽのついたクッション型セラピーロボットです。
この「Qoobo」という商品のどこが良かったのか、ヤマダが分析していきます。
▶「Qoobo」の良いところ①|時代の要請に応えている
「Qoobo」の良いところ、その1つ目は時代の要請に応えていることです。
商品は何らかの課題を解決するものでなければいけません。そうでなければ買ってもらう理由がありませんから。
そして、その課題は時代によって変わります。
今の時代の課題は孤独。
お年寄りもそうですし、独身の人、単身赴任の人もそう。誰かに癒やされたいと思っている人が多いわけです。今年はコロナ禍で外に出難かった。余計に孤独を感じた人が多いかもしれませんね。
そういう時に、「孤独な人を癒やすグッズを作ろう」というアプローチは時代に合っている、時代の要請に応えていると言えます。
時代の要請に応えている商品はヒット商品になる可能性を秘めているんです。
▶「Qoobo」の良いところ②|シンプルなデザイン
「Qoobo」の良いところ、その2つ目はシンプルなデザインです。
孤独な人に癒やしを与えようと思うと、大概の人は、
癒やしを感じるもの ⇒ 猫? ⇒ 猫型のロボット?
のような発想になりがち。
でも、「Qoobo」は動物を模した形にしていません。
毛が生えていて、しっぽがあって、動物的ではあるけれど、基本的な形状はクッション型。
動物の癒やしの要素を抽象化し、動物的な形状としなかったことで、個性的で、動物型ロボットにはない、ユーモラスな印象を与えることに成功しています。
▶「Qoobo」の良いところ③|課題解決の手段を絞り込んだこと
「Qoobo」の良いところ、その3つ目は課題解決の手段を絞り込んだことです。
動物が人に癒やしを与える要素は色々あります。
● 顔を舐める
● じゃれつく
● 走って寄ってくる
等など。
でも、「Qoobo」は「しっぽ」に特化しました。「しっぽ」を振る動作に癒やしの要素を絞り込んだわけです。
「Qoobo」は撫でると、撫でた強さや回数に応じてしっぽの振り方が変わるようにプログラムを組んであります。とてもユーモラスな動きをします。
「孤独な人を癒やす」という課題の解決手段を他の人が考える「動物ロボット」とはせず、「アクションに対してリアクションを返してくれるもの」と定義した。これにより、斬新な商品が生まれたということです。
一つの解決課題に対して解決手段は無数にあります。他の人が容易に想像できない斬新な解決手段で見込客に驚きを与えること。これがヒット商品を作るコツの一つと言えます。
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今日はこの辺で。
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