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はーい🙋🏻‍♀️ハロー
夜に書くと恥ずかしさもどこへやら。
さて本日もいってみよーう。


仕事の予定が急に変わる職業ってあんまりない気がするって友人から言われた時、自分のおかれている環境はいわゆる一般的ではないんだ。
と気付かされてた。
予定通りにいかないことは社会人になって
思い知らされていたけれど、ここまでかと。
友人との食事の約束も当日変更なんてザラ。
だからなのか、同じような似た境遇の友人が多くなっていた。
そんな時 先輩だったその人に声をかけられた。
彼は会社を辞め、フリーのカメラマンとして仕事をしていた。

時々一緒の現場で働く事が何度か。
自動販売機で買ったコーヒーを手に喫煙所で休憩していると、その彼が入ってきた。

おつかれ〜 今日何時まで?
年齢を忘れるほどの軽やかで爽やかな挨拶をしてきた。
おつかれさまです。今日終わりまでいますよ。
そう、答えたら

じゃあ終わったら電話するよ。てか、番号知ってたっけ?俺の。

あ、いや。 ってこちらが今日の夜の予定があるかどうかも確認しないでスマホに着信を残して華麗に扉を開けて出ていった。
タバコ1本の時間の中で 軽やかに。

その撮影が終わるのは23時。片付けを終えると恐らくテッペン つまり24時。そこから用事を入れるなんて何か特別なコトがないと真っ直ぐ帰るに決まってる。終電を気にするか、朝まで飲むかだ。

決まって撮影終わりに飲みに行くのは後輩を連れて出て行く姿を何度か見ていたから、きっとそのメンバーに入るんだと思っていた。

仕事終わり、お手洗いの鏡の前でリップくらい塗っておかなきゃねって言い聞かせて、眉毛も整えていた。

口紅は💄少し濃かったかもしれない。


電話が鳴った。
地下駐車場🅿️の番号を指示されて着くと
彼はクルマに乗っていた。

電車じゃなかったのか?って驚きつつ言うと
このクルマ見せたかったんだよね。と。

フリーになると稼げるんすね!
っていかにも後輩ヅラな発言をしていた。
このクルマに乗っていいのか、この後どこへ行くのか聞かなきゃ。
どこへ行くか聞いても答えないだろうなと思いつつ
送ってくれるんですね ありがとうございます♪と言いながら乗っていたワタシ。

何処へ行くかもわからずクルマは走り出した。

彼から
そのリップ似合ってるじゃん。カワイイよ。

口が軽いのか 慣れているのか
チャラいのか サラッと言うところは変わってない。

ありがとうございますって照れながらそう答えると

カワイイな。  って返ってきた。

****

さて、それでは
また次回。

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