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【短歌】 「抜きましょう。ちょっと神経ぎりぎりのとこだけどうん、まあ大丈夫」


ポケットの中のティッシュまで洗って季節外れの雪が降る朝

「痛い方と痛くない方があるけど、どっちを先に抜く?」と訊かれる

「痛い方を、」と言えた自分を好きでいる
泣いても後悔はしなくていい

いつだって攻めの姿勢の歯科医に「ひひゃぃへふぅ(痛いです……)」の声をスルーされるよ

痛み止めの効果を教えてくれたのは不器用に生きた親知らずだった

抜歯より 抜糸より 奥の歯の奥の穴が塞がるときがさよなら

詠むことであの時の痛みも涙もあかるい空に放してあげる



すみません全然今日の話ではないのに
#今日の短歌で

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