【日記】真夜中のキリンとお菓子
真夜中に、キリンが砂漠で鳴いていた。
見上げれば銀河で、ヒトはわたし以外にいない。
ポケットに水を持っていた。ボトルに入ったものではなく、そのまま。
歩いていく。
キリンは逃げず、そこにいてくれた。
わたしはポケットから水をすくい上げて、どうですか、の仕草をする。
キリンが歩いてくる。星空を背負っているみたい。
目の前までくると、短い毛並みが金色に見えた。
わたしの手には水がそのままの状態で残っていて、キリンが顔をさげてなめてくれた。
手のひらの水がなくなる前に、これは夢だと