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【短編小説】東≠京・アクアリウム(愧)

 中央線は高架を降りて中野駅へと向かう。車窓から見える景色は変化していく。取り壊されたアパートから思い出たちが空に立ち昇っていく。でもその思い出たちには行く先が無いし帰るところも無い。だから空は曇っているんだ。
 柱に貼られたシール。身長に刻まれた。苦痛。快楽。点と線、生活の原点、生活オブ人間、曖昧なじゃんけん。

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