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波打ち際ブンガク

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波打ち際ブンガク1年目が500円で読み放題! 360本くらいのオリジナル短編小説(1000字前後)がいっぱい。しかも読みきりばかり。 扉絵はAI出力!これはお得だ!
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2022年8月の記事一覧

【小説】脚の短いガードレールに花束を、夏。

「そんなに悪いものじゃないな」  俺は夜空を見上げながら言った。 「素直に言えよ」 「あぁ…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】便所サンダル木林

 レースから逃げ出した鳩は落ちこぼれなのか野性を取り戻したのか。  そんな事を考えている…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】星光

 ベランダに出て煙草に火を点けると、権威的なものに対する憧憬と忌避が二重らせんになって斬…

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にじむラ
2年前
4

【短編小説】誰も知らない

 スマホを見ると留守電の通知があった。  今時珍しい。ほとんどの用事はラインで済ませられ…

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にじむラ
2年前
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【小説】DOPPELGANGER

 エイジはマンションの階段を上がり鍵でドアを開けると、玄関に散らかった自身の靴をいくつか…

300
にじむラ
2年前
3

【日記小説】給料日の儀式について、あるいは天国の話

 給料日の儀式。  ローカル銀行に振り込まれた給与を全額下ろして、メガバンクの口座に押し…

300
にじむラ
2年前
2

【短編小説】SuperDetathRoad、フュリオサ号

 確かに俺は調子に乗っていた。  細いが瞬発力のある2ストロークのバイクなら、数秒くらい平気だと思っていた。前を走る車を左折車線から追い抜いて元に戻る、それだけで済むはずだった。しかし俺を待っていたのはガード下で旗を振る新人の警察官だった。そばに中堅らしき警察官が立っている。いわゆるトレーニングデイ、と言うやつだろう。これでは何も言っても見逃して貰えそうにない。  俺は素直に反則切符を切られた。  それでも牛丼屋で粗悪なタンパク質と炭水化物を飲み込んでいる最中に切られた駐車違

¥300

【小説】アーリオオーリオ煽り合いお見合い

 鹿威しが鳴る。  卓上の茶はすっかり冷めている。会話の糸口も無い。煙草が吸いたいが喫煙…

500
にじむラ
2年前
7

【短編小説】彼方からの手紙

 お元気ですか?如何お過ごしでしょうか?  こっちはさして問題も無く、みんな元気にやって…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】東≠京・アクアリウム(愧)

 中央線は高架を降りて中野駅へと向かう。車窓から見える景色は変化していく。取り壊されたア…

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にじむラ
2年前
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