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なぜ、インド料理、四川料理、タイ料理はトリップするの?

インド料理、四川料理、タイ料理って、鼻と舌の愉しみであるのみならず、ちょっとトリップ感がありますね。最近の生理学の研究では、ヒトの腸のなかにはハーブ、ニンニク、マスタード、唐辛子などに反応するレセプターが少なくとも28種類以上存在していると言われています。ヒトの体には腸脳関係があるから、腸が感じれば脳も感じる。つまり食事の快楽が食後も続くわけです。なるほどね、ぼくもそれは感じていましたよ。興味がある人は、Emeran Mayer著『腸と脳』(高橋洋 訳、紀伊国屋書店刊 2018年刊)をお読みください。なお、この話題はp67)


このバンド Monsoon はインド系の女性ヴォーカルが蠱惑的で、音響的にもスペイシーで、ギターはBill Nelson、ギターにEBowなるエフェクターをかけて演奏しています。ベースの入り方もセンス抜群。クリップの映像とのマッチングも完璧。UK1980年の作品です。湘南の宇宙さんに紹介していただきました。感謝申し上げます。


余談ながらインド、タイ、四川の料理がもたらす興奮は、ちょっとタール含有量の多いタバコによる酩酊感に通じるところがありますね。喫煙者は非喫煙者に比べて聴性脳幹反応が優位に早くなるという研究結果があります。(*)はやいはなしが、音を脳が感受するスピードが早くなる。なるほど、ミュージシャンに喫煙者が多い理由がよくわかります。


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