見出し画像

小市民悪魔主義者、自称早稲田大学准教授の生活と意見。(4)


かれの心は壊れている。ふつうの人の心には喜怒哀楽があるものだけれど、しかし「准教授」の場合は喜怒恨妬なのだ。感情バランスが歪んでいるだけではない。かれは誰と会話をしていているときもたとえいっけん会話が成り立っているように見えても、しかしそれは見かけだけのこと。かれはおおよそ人の話の意味が採れていない。



それでももしも「准教授」がさまざまな事象のなかから隠された構造をつかみだすような知性が育っていたならば天才と呼ばれるようになっていたかもしれない。しかし哀しいかな「准教授」にはそういう知性もまた育たなかった。かれの書く文章を読めばそれがよくわかる。「朝起きて顔を洗って歯を磨きトイレを済ませ味噌汁すすりトースト齧ってオムレツ食べてコーヒー飲んで服を着替えてゴミ袋持って家を出てまずゴミを出しそして歩いて駅へ行く・・・」というような文章である。



かれの日常会話におけるうろたえぶりの理由が推察できるような気がする。人は必ずしも文字通りの意味で言葉を使いはしない。比喩も使えばお愛想も言う。皮肉も言えば、反語も用いる。冗談も言えば、事実をもとに空想の翼を広げることもある。しかし、こうしたいわゆる自然言語がそなえている構造的曖昧性に「准教授」はうろたえる。それが証拠に、かれはお世辞を言われればすべて真に受けぐんにょり笑顔でうれしがる。それどころか「そんなにわたしを尊敬しているのなら、わたしにごちそうしてください」と相手に要求する。古代ローマ帝国はその名前のゆえにもっぱらイタリア半島にのみ存在していたとかれは誤解する。「マンハッタンは中国の都をお手本にして格子状にデザインされた」などという駄法螺さえもかれは信じてしまう。ついでに言えばかれは友里なにがしのろくでもないレストラン批評をも盲信し追従してしまう。まるでコドモではないか。



かれはたやすく言葉を信じてしまう。おそらくそれはかれにとって言葉が〈abandon=放棄する〉というように(安手の受験英単語集的に)一義的なものであると了解しているらしいこととも関係していて。しかし、ざんねんながらそもそもこの世界はけっして言葉どおりにはできていない。カニカマは蟹でなく、シーチキンは鶏肉ではない。「一石二鳥」という言葉はあれども、しかし有史以来そんな事実は一度もないだろう。しかも「一石二鳥」と言われるとかれは一瞬「一朝一夕」とか「パンツ一丁」とかの連想が働いて混乱してしまう。もちろんかれだってそこまでならばまだしも大丈夫。しかしその先はもうかれにはお手上げなのだ。


また、おそらくかれは対等な人間関係を持ったことがない。これまでの人生で短期間で入れ替わる性交相手をたくさん持てたらしいけれど、しかし友達はひとりもいない。しかも「准教授」は大学で徹底的に傷つけられた結果、もっぱら相手の上に立ちたい。そこでかれは見栄を張り、尊大にふるまい、私的関係においては偽名を使い、肩書を詐称する。かれには自分が上に立つ人間関係こそが快適なのだろう。もちろん自分自身も相手によって変化するというような相互関係を持つ気などさらさらない。これこそがかれの不幸の原因だとぼくはおもうけれど。これでは家族関係もまた辛いものがあるだろう。



かれは誰かと関係を持ちはじめる初期こそ善人ぶって社交に務めるのだけれど、やがて自分の優位性が怪しくなると、あらゆる手をつかってマウントをとって相手を凹ませようとする。とうぜん会話は主題も文脈も見失い、かれは相手を怒らせ会話は夫婦喧嘩さながらの泥仕合になる。こうしてかれはせっかくしたしくなった相手ともあっというまに関係を壊してしまう。また「准教授」はせっかく女をベッドに連れ込んでも、あっという間に嫌われてて逃げられてしまう。あたりまえの帰結としか言いようがない。しかも「准教授」はいちいち激怒して、あっさりかれから去っていった彼女をネットにさらすなどして復讐に精を出すのだ。


日常会話と知的な会話は作法が違う。なお、いずれも「准教授」はまったく使いこなすことができない。そもそもかれには他人への共感力がない。「准教授」の認知機能はきわめて限定的で、おそらくミラーニューロンの機能不全があるだろう。たとえば、人は誰だって多少はエロ動画を見るもので、見れば自動的に興奮するものだ。だって霊長類はそういうふうにできているから。なお、人それぞれエロ動画における好きなサブジャンルもあるでしょう。かつてのかれの同級生はかれはロリコンだったと証言する。かれの学生時代はロリコン規制無し無修正時代だった。なるほどかれとてミラーニューロンは一応働いている、なぜなら他人の性行為や性的画像を眺めるだけで興奮できるのだから。しかしだからと言ってかれには他人のよろこびを自分も同じようにうれしがったり、他人の哀しみなのに自分もまた胸が締めつけられるほど沈鬱な気持ちになったりするようなそんな心の働きは一切ない。それどころか「他人の不幸できょうも飯うま♡」、それが「准教授」の毎日なのである。


Eat for health, performance and esthetic
http://tabelog.com/rvwr/000436613/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?