日本人はまともな議論が出来ない
日本の議論は
本音と建前
があるため
まともな議論が出来ない
とよく言われています。
これに関連し、大嶋仁は
と言う意見を出しています。
私は、この問題に関して一つの仮説を持っています。つまり
日露戦争後の日本国の存続
を賭けた、国家としての世論誘導です。これは、ポーツマス条約の後の、民衆の暴動などにもありますが
まともに国力を見ない
方向への大衆の誘導です。確かに、講和時点で
「日本に厭戦気分あり!」
とロシアに見抜かれたら、もっと悪い条件の講和しか出来ないか、最悪は
「再度戦う」
となれば、日本は滅びる危険性もありました。
そこで「張り子の虎」でも
精神力の強い日本
を演出していたのです。しかしながら、少しでも知力のある人間は
日本の国力は
ロシアどころか清と再戦しても危ない
と言うことは、本音では分かっていました。しかし
それを言ったらおしまい
と言うことも、多くの人は腹で感じていました。本来は
軍人は現実的
つまり
精神力より銃と弾薬
です。しかしそれを言ったら
国が潰れる軍事予算
になってしまう。
従って、公の場では
建前の精神力強兵
を言う。
こうした、本音と建前の分離が、まともな議論を妨げたと思います。
これを、小説風にシミュレーションしました。