西田哲学の実用化ー創造性ー
私の大事にしていることの一つは
知識の実用化
です。そこで
西田哲学の実用化
特に創造的な能力
について考えました。
西田哲学の発想では
具体的な個物 と 一般者
を考えます。ここで、新しいモノが生まれるとき
一般者ではその理論表現
個物はそれを実行する人格
として、創造的行為が行われると考えています。
こうした、理論面等の記述の創造と、実現する人格面の創造の両面が、相互に作用します。
こうした世界観で「創造」を考えると、新しい創造手法が見えてきます。
特に、人格での実現という発想が大切です。これは、職人芸や芸術の創作が、個人の技として習得されて、更に新しいモノが生まれる、と言うのが一例です。技芸の習得には
守破離
の三段階が言われていますが、今までの教えを離れて、新しいモノを創造する。こうした
技芸を習得した人格
としての創造性発揮が、一つの方向です。なお、ここでの「人格」は、現在なら
コンピュータプログラムでの実現
シミュレーション世界での実現
も有ります。
一方、一般者による創造の一例は
新しい理論的展開
です。有力な手法として
仮説を立て
それを他の理論と矛盾しないことを示し
実例と付き合わせる
これが一つの手法です。仮説を立てるためには、類推などを使う方法も効果があります。
さて、ここで「西田哲学の応用」として大事なことは
個物と一般者相互交流
です。これを、上記の発想で考えると
個人が工夫してできるようになる
それを理論的に説明する
そこで新しい技を見いだす
または
理論的な見通しができた
それを実際に実行する
そこで理論を修正
と言う、相互作用の繰り返しです。
この繰り返しで
落ち着いた
と言うレベルが、西田哲学の
直観
ではないかと思います。
私が、複雑なコンピュータ応用システムの構想を考える時、このような作業を行っていました。西田哲学の図式は、自らの心の中で起こっただろうことを、上手く示してくれました。
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