シェア
先日書いた 仏になって法界全てを観る|鈴木良実 の話を一般的に考えると 複雑な現実への対処…
前に 摩訶止観の瞑想の見直し|鈴木良実 を書きましたが、その最後の「念仏観」の項目は、色々と…
天台大師智顗が6世紀に講じた「摩訶止観」は、坐禅等の瞑想について、広く深く説いています。こ…
日本の仏教の歴史を見ると 大衆化 易行化 と言う流れが見えてきます。つまり 奈良時代のお…
昔、天台の「摩訶止観」を、集中して読みました。この一つの動機は、禅の立場で『魔境』と言う現…
昨日書いた、西洋文明と仏教発想の違いを 物語との向き合い で考えてみました。プラトンなら…
仏教の信仰で 仏をどのように観るか を時間を遡って、考えましょう。 まずは、6世紀の天台大師の時代を考えます。当時の環境では 寺の仏像を見る 瞑想して心の中に仏の姿を得る が主な手法でした。しかしこれは、力のある限られた僧侶しか、実行は出来ないでしょう。 次に、9世紀の弘法大師は 曼荼羅や法具そして仏像などが豊富 さらに真言の力で仏・菩薩と一体化 という環境での修行になります。これで、イメージを作る負担がなくなり、修行は楽になったでしょう。但し、これも寺で修行
「物を見る」と言うことを、深掘りしました。 まずは、普通に 外形を見る です。見るのだか…
大乗仏教の教えとして『空仮中』の教えがあります。しかしながら、天台大師の『摩訶止観』など…
私達の神仏へのお願いは、本来は以下のような手順で行います。例えば、稲荷大神を拝むなら 自…
前にも書きましたが、西洋文明の発想は 単純化し因果関係を明確 と言う手法が有力です。一方…
動機付けについて、西洋文明的発想と、日本の発想は、違っているように見えます。西洋文明の発…
坐禅などの、瞑想の一つの目標として 仏の力を得て 心は不思議の境地と観る があります。し…
天台大師の「摩訶止観」は、法華経の説く 誰もが仏の智慧がある を実感するための瞑想法です。この主要手法である 十乗観法 は 不思議の境地を観ぜよ 慈悲の心を起せ 善く巧みに心を安んじる 法を破すること遍かれ 通塞(得失)を識れ 道品を調適せしめよ 助道をもちいて対治せよ 次位を知れ 能く安忍せよ 法愛無からしめよ と言う十方法ですが、それぞれの位置づけは、違っています。 まず、1.の「不思議の境地を観る」が 仏の力でしか観ることが出来ない境地