世界観の余韻:読書録「祝祭と予感」
・祝祭と予感
著者:恩田陸
出版:幻冬舎(Kindle版)
映画(蜜蜂と遠雷)の余韻の中、
「原作を読み返すか」
とも思ったんですが、ちと長いw。
で、(多分映画の公開に合わせて出版された)このスピンオフ短編集を。
時間軸的には本編の前後のエピソード、全部で6編収められています。
作品として閉じられた物語ではないので、その作品世界がこういう感じで広がっているというのは割と自然に読めるし、楽しくもあります。
個人的に1番好きなのは、ヒロインの友人を主人公にした「鈴蘭と階段」かな?
「音楽」の持つデモーイッシュな面が描かれた短編です。
こう言うのが本編にも映画にもあって、それが読ませる/観させる要素にもなってると思うんですよね。
本編・映画を楽しんだ人には、作品世界の余韻を楽しめる短編集。
読んで/観てない方は、是非本編からw。