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2023年5月の記事一覧

コメディかと思ってたら…:映画評「キル・ボクスン」

コメディかと思ってたら…:映画評「キル・ボクスン」

<暗殺業界にその名をとどろかす伝説的な殺し屋も、家に帰れば10代の娘をもつシングルマザー。そんな彼女にとっては、殺しより子育ての方が何倍も難しい。>(Netflix作品説明)

なるほど。
冷徹で有能な殺し屋が、家庭では娘に振り回される、そのギャップを楽しむコメディ映画なんやね。
なんか、「シタデル」で殺伐とした雰囲気になったから、ちょっと笑わせてもらいましょうか。

…全然違った。
もっと殺伐と

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アクションと嘘のてんこ盛り:ドラマ評「シタデル」

アクションと嘘のてんこ盛り:ドラマ評「シタデル」

「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟が製作したAmazonプライム・オリジナルのスパイ・ドラマシリーズ(全6話)。
ルッソ兄弟はNetflixでは「グレイマン」を作ってましたね。

国家の枠組みを超えたスパイ組織「シタデル(CITADEL)」。
彼らは高い技術力とネットワークで国際社会の安定化に寄与していた。
しかし敵対する組織「マンティコア」によって組織は壊滅する。
生き残ったスパイ・メイソン

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#どうする家康

信玄死後も家康・勝頼の競り合いは続き、それは長篠の合戦後もしばらく継続します。
そのせめぎ合いの間で起きる悲劇が「築山殿の悲劇」。
しかし徳姫、怖すぎ。

絵面(LOOK)はホントいいです:映画評「レジェンド&バタフライ」

絵面(LOOK)はホントいいです:映画評「レジェンド&バタフライ」

Prime Videoで視聴。
興行成績は微妙な感じだったのかな?
「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督らしく、LOOKは良いんですけどねぇ。

語り尽くされた感のある「織田信長」の物語をどう語り直すのか。
信長と濃姫(帰蝶)の「愛の物語」
…ってのは悪くない視点だと思います。
思うんだけど…なんか話運びがタルいw。

「うつけもの」の信長のところに、斎藤道三の娘・濃姫が輿入れする。
道三の薫陶

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#どうする家康

「三方ヶ原合戦」後の、息抜き用<コメディ>回。
…かと思ったら、「築山殿の悲劇」に向けての伏線回だったとは…。
今回の流れだと「勝頼」は信玄譲りの<策謀家>ということになるんでしょうか。

区切りですらなく後編待ち…:映画評「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」

区切りですらなく後編待ち…:映画評「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」

2年前の前作を家族で見に行ったんですが、予想以上にみんな楽しんだので、続編も家族で。

上映時間90分。
まったく退屈せず、惹き込まれて見てたんですが、
「え?ここで?」
って感じで前編終了。

まあ、6月末には後編(決戦)が公開されるんで、少し待てば…ではあるんですが、
「そりゃないぜ、ベイビー」
ではありましたなw。

2年前に「旬」の若手だったメンバーたちは、今では日本映画界・ドラマ界の牽引

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#どうする家康

「家臣に支えられた家康」
を象徴するような回。
いやはや、「夏目広次」の<呼び違い>がコメディネタじゃなかったとは…。
やられました。

とにかくエスハチが美しい…:ドラマ評「グレースの履歴」

とにかくエスハチが美しい…:ドラマ評「グレースの履歴」

高評価のネット評を見かけたので、気になってNHKオンデマンドで視聴。
3日で8話を見終えてしまいましたw。

「源孝志」さんという演出家が原作を数年前に書いてらっしゃったようで、今回のドラマ化の脚本・演出もご本人がなさっています。
主演は「滝藤賢一」
奥さん役を「尾野真千子」
弟役「柄本佑」
元・恋人役「広末涼子」
その他、伊藤英明、林遺都、宇崎竜童、石橋蓮司、丘みつ子 etc、etc
まあキャス

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#どうする家康

三方原の合戦。
堂々と策を巡らす信玄、翻弄される家康。
勝負は戦う前に着いていた。
…が、この「負け」が家康の<宝>になる。
来週は泣いちゃうかなぁ…。

ロケットのつぶらな瞳にやられまくり:映画評「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3」

ロケットのつぶらな瞳にやられまくり:映画評「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3」

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」3部作の完結編。
…って言ってもストーリー的にはこの3作だけじゃ「?」なところがあって、「アベンジャーズ/インフィニティウォー、エンドゲーム」は観ておいた方がいいんですけどね。
(エンドゲーム後の「ソー」にも出てるけど、こっちは観なくても。「ホリディスペシャル」は観た方が楽しい)

前2作はクリス・プラット演じるスターロード/ピーター・クイルの物語でしたが、本

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マニアックと言えば、マニアックw:村上RADIO第49回

マニアックと言えば、マニアックw:村上RADIO第49回

まあ、ちゃんと長編も出版したので、DJ商売の方も楽しく継続していただければw。

今回はスガシカオをゲストに迎えて、村上ライブラリーでの公開録音。
二人でアトランティック・ソウルについて語り合います。
ご丁寧な書き起こしHPは以下。

選曲はそこまで「マニアック」じゃないと思うけど、語ってる内容はマニアック。
スガシカオさんって、同年代だと思うんですが、よ〜知ってますな。

個人的にはすごく楽しい

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大物を揃えて、こう言うアホな映画をシレッと作っちゃうところがなぁ…:映画評「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」

大物を揃えて、こう言うアホな映画をシレッと作っちゃうところがなぁ…:映画評「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」

ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン共演のアクション・コメディ「ヒットマンズ・ボディガード」の続編。
題名の通り、前作のコンビニ加え、サミュエル・L・ジャクソンの妻役サルマ・ハエックが主人公格に格上げとなります。

…っつうか、実質「主人公」は彼女でしょ。コレ。
銃をぶっ放しまくるイカれっぷり、下品極まりない言動、感情最優先の行動原理
サミュエル・L・ジャクソンも相当なもんですが、それ

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#どうする家康

三方原の合戦へ。
甲斐国は貧しい。
それが武田軍を強くしたが、それが天下取りを遠ざけもした。
信玄の敵は「時間」。
…そしてまた、<悲劇>の伏線が…。