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テクノロジー「過去の遺産テレビ」
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【ビッグフット】
ソニーの伝説的なブラウン管テレビに
「KX-45ED1」という物があり1987年
革新的なブラウン管テレビと発表され
何事かと世界中で話題になりました
そのテレビは超大型で45インチもあり
これは世界最大直視型ブラウン管TVで
当時の最新技術クリアビジョン対応の
超高画質テレビとして発売されました
これは当時の最先端技術を詰め込み
性能も特徴的で豪華絢爛の装備満載で
本体サイズも当然巨大化してしまい
大きな部屋にしか置けなかったのです
「本体サイズ」
幅105㌢ 高さ92.5㌢ 奥行き76.7㌢
「画面サイズ」
幅86.4㌢ 高さ64.8㌢ 対角108.0㌢
重量 約200kg
価格 当時は税別243万円
現在レート価格だと 税別2800万円
この様に巨大さと高価格ゆえ販売数は
非常に少数で海外ではブラウン管TVの
ビッグフットと呼ばれるほど稀少な
存在となっていました
このTVはもう存在しないと思われてて
コレクター達は入手を諦めてましたが
2022年ネット掲示板にとある発言が
投稿されて事態が一変しました
それは「KX-45ED1が日本の飲食店で
目撃された」という情報が投稿され
この情報を元にネット民の調査が進み
大阪府堺市にある事が解りました
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【試練】
そして更に老舗そば店「ちく満」の
2階に設置されていることが確認され
この発見が報告された時はこの店が
耐震性の問題で移転をする寸前でした
この記事を読んだアメリカに在住する
レトロゲームファンでエンジニアの
シャンクモッズ氏がこの貴重なTVを
保存しようと決意しました
その為にTwitterで協力者を募集すると
大阪在住のアベベ氏が協力してくれて
TVの状態確認と保護交渉を請け負い
ちく満に出向き話をしてくれたのです
すると「必要な所で役立ててほしい」
と店主から返事を得てTVを無償で貰い
輸送と修復をしないとならない試練に
立ち向かう事になりました
想像通り輸送は困難で重量が200kgの
TVを運ぶのに男6人の力が必要であり
店舗から借りた倉庫へ運び梱包して
アメリカへの空輸が計画されました
運び出す作業は2022年11月に始まり
2023年1月にやっと倉庫まで運び込め
到着後友人や専門家の協力を得てTVの
動作確認と微調整が行われました
結果ゲーム時凄く低遅延で480pVGAを
利用する事で信号処理のない高画質が
再現できる特徴がありこれがこのTVに
強い関心を抱いた訳でもあったのです
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【遺産】
KX-45ED1がそば店にあった理由は
店主によるとこのテレビは先代店主が
「2階に大きなテレビを置きたい!」
という思いから購入したものです
当時ソニー社員から新製品情報を得て
先代店主は最新技術を試すため即座に
購入を決断し配達業者が運んできた時
ついでに2階に設置させました
そしてKX-45ED1は大事に使い続けられ
長い年月を経ても稼働可能状態のまま
維持されてほこりを被ってましたが
電源を入れればすぐにつきました
この世界最大TV保存プロジェクトには
多数のゲーム愛好家や電子工作博士が
協力してくれて特に輸送計画を助けた
アベベ氏は有名なゲーム制作者でした
その代表作は「ベヨネッタオリジンズ
セレッサと迷子の悪魔」というもので
彼はこのゲームのディレクターを務め
今回TV技術の橋渡しをしてくれました
この事をシャンク氏はのYouTubeで
プロジェクトの詳細や困難を語り
ソニーのKX-45ED1は単なるTV以上の
技術革新の象徴だとも言いってます
ゲーム文化の一部として再発見されて
TV保存プロジェクトが計画され技術と
情熱が結集して過去の遺産を保存する
成功例として語り継がれるでしょう
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