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電車の中、切り花とみだれ髪
洗面の真白き陶器のカンバスに鮮烈なりし花びらの赤
(SENMEN NO MASHIROKI TOUKI NO KANBASU NI SENRETSU NARISHI HANABIRA NO AKA)
与謝野晶子って、世界をどんなふうに見ていたの?
仕事帰りの電車の中、切り花とみだれ髪を両手に抱えて
私は思う。
やっぱり晶子すごい、見えてるものがなんかちがう。
見え方というか感性というか、名前からしてなんだか
文人っぽいし特別な感じがする。
高校の国語便覧でやわ肌の歌を知って驚き、教室の端で
「高校のサブテキストにこんな歌載せていいの?思春期たちにこんなの見せて大丈夫?」と思っていた学生の頃が
懐かしい。
今でも、あの時代に挑戦的な女性だなーと尊敬するし、
うらやましくもある。
晶子の歌は、彼女の感覚や気持ちにただ素直なんだろうなあ。
字余りなのも、ひねったりうまく整えようとしていなくて、なんかいい。
たったの2駅で自宅の最寄り駅に到着してしまうから、
今日はここまで。
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