『がんばらないことをがんばるって決めた。』
今日は私のお守りみたいに大切にしている本の紹介をするね。
『がんばらないことをがんばるって決めた。』
という本です。
私はこのタイトルにすごく惹かれた。
だって、世の中の人たちは「がんばる」ことが良いことだと言われて育ってきたから。
学校の中でも「がんばっている」子を先生は評価するものだ。
(私は小学校の先生をしているので、すごく身に染みて感じます。)
学生生活ではコツコツ努力できる子が評価されるが、社会の波に放り出されると、一概にこの真面目さが評価されるわけではない。
時にはずる賢く世渡り上手で嫌なことをスルーできる人こそ、ストレスをうまく発散して社会の中でうまく生きられるかもしれない。
「がんばる」ことで評価されてきた人たちは、「がんばる」こと自体が目的になってしまい、自分はがんばらなければ価値がないとさえ思ってしまうほど追い詰めてしまうこともあるんじゃないかな。
私は小学校の先生になってすぐ適応障害と診断されて、1か月半ほど仕事ができない時期があった。
この本の著者も仕事が原因でうつ病になり、休職していたそうだ。
がんばりやさんで真面目な人こそ、「がんばらないことをがんばる」ことで、自分を大切にできるのかもしれないね。
きっと、がんばり屋さんは「がんばらないことをがんばる」くらいがちょうどいい。
「今の自分のままでいいんだ」
「ありのままの自分を好きになってもいいんだ」
「がんばることだけがあなたの価値じゃないよ」
「自分をいっぱい甘やかしていこう」
そんなメッセージをこの本から受け取った。
この本の中で特に大好きな言葉を3つ紹介するね。
「自分の価値は自分で認める」という思いを感じられた言葉だよ。
私たちは潜在的に誰かから「いいね」「すごいね」と認められたいと思ってる。
でも本当はそうじゃない。
誰かに認められなくても、自分で自分のことを認められたら、私はずっと生きやすくなると思ってる。
勉強でも仕事でも、がんばることが取り柄だと思っているがんばり屋さんは、意味のある時間を過ごそうとする。
時間効率を極めようとしたり、自分の娯楽を後回しにしたりなど、有意義な時間を過ごそうとする真面目で立派な人だと思う。
もちろんそれで成果が出るときもあるけど、そうでないときもある。
何もかもがんばれば自分が報われるわけじゃない。
だからこそ、そんな人にこそ、「意味のない時間さえも愛せる」ようになると、もっと肩の荷を下ろして過ごせるんじゃないかな。
あえて家事に時間をかけて、「できた」という達成感を味わってみる。
帰りの電車でぼーっとする時間を過ごして「自分今日もがんばった」って自分を褒めてあげる。
学校や仕事終わりの夜はSNSをだらだら見る時間も「今の私に必要な時間」と思うようにする。
きっと、こう思うことができたら、あなたは「がんばらないことをがんばれている」はずだよ。
この言葉、すごくドキッとした。
リボンのついたプレゼントって、どんなときにもらう?
私は誕生日プレゼントやクリスマスプレゼント、バレンタインのチョコレートとかかな。
きれいに可愛くラッピングされたプレゼントって、気持ちのこもった大切なプレゼントだよね。
もらったらめちゃめちゃ嬉しい。
でもさ、プレゼントってそれだけじゃないんだよね。
仕事終わりに仲のいい先輩から食事に誘われて楽しい時間が過ごせたこと。
疲れている私のために家族が買ってくれたコンビニのお菓子。
ノートの切れ端を切っただけの恋人が私のために書いてくれたお手紙。
どれも私にとってリボンの付いたプレゼントよりも、かけがえのない大切な「プレゼント」だったんだ。
大切な人からのささやかなプレゼントを見落とさずに、一つ一つ味わっていけたら、自分も相手も幸せになれるはず。
この記事を読んでくれたあなたも、ぜひこの本を手に取ってみてね。
きっと、ここまで読んでくれたあなたなら、心に響く言葉と出会えるはずだよ。