【新潟発の日本酒観光案内BARセレクト!】この時期に飲んでいただきたい、とっておきの新潟清酒 <後編>
こんにちは!The SUZUTIMES編集部のこれえだです。
早速、新潟おいしいナビゲーター・くぼケンが選ぶ、この時期だから飲んでいただきたい新潟の日本酒の後編をお届けします!
前回に引き続き、”寒〜いこの時期だからこそ味わっていただきたい新潟清酒”として、「熱燗」という楽しみ方に特化してご紹介したいと思います。
▼ 前編はこちら
お家で楽しむ燗酒
熱燗はご自宅でも楽しめる日本酒の飲み方です。特別な道具がなくても大丈夫。
簡単にできるのでぜひお試しください!
ご自宅で用意する燗酒①湯煎
湯煎は熱が均一に温まる方法なので、燗酒に最も適した方法です。
お酒の温度を確認するには、『徳利の底を触るといい』と言われています。
底を指で触り、やや熱いと感じるくらいが45〜50℃(ぬる燗〜上燗)です。
湯煎で作る際に気をつけていただきたいことが、熱する時間です。
ぬるめのお湯で長時間かけて湯煎してしまうと、風味が落ちてしまう上にアルコールが飛んでしまいます。
沸騰したお湯でささっと温めるる(気になる方はラップをかけても◎)のがおすすめです。
ご自宅で用意する燗酒②電子レンジ
電子レンジは手軽な方法である反面、温まり方にムラがあるので小まめに加熱するのがコツです。
一度に長い時間温めてしまうと急に温度が上昇してしまうので、風味を損なってしまう原因になります。
手間ではありますが、少しずつ温めるのが美味しく楽しむポイントです。
燗酒におすすめの新潟清酒4選
さて、ここからは、くぼケンおすすめの燗酒で味わいたい日本酒を紹介していきます!この時期ならでは、新潟でしか味わえないものもございますが、今時期のお酒選びの参考にしていただけると嬉しいです!
その1:麒麟山 火鉢(麒麟山酒造)
こちらは、熱燗専用の大吟醸として造られた、冬期限定のお酒です。ラベルにも書かれている通り、2つの温度帯で異なる味わいを楽しめます。この微妙な温度の差で味わいが変わる。造り手の科学を感じ、胸が熱くなります・・・!!
くぼケンコメント
燗酒をお料理と合わせるのも楽しいけれど、これだけで味わっていただきたい熱燗の王道的一杯です。美味しい。じっくり飲んで、じんわり味わっていただきたいです。
その2:久保田 萬寿(朝日酒造)
長く愛される銘柄ですが、2020年にクオリティアップ版が発売され、さらに上品で洗練された味わいになりました。旨み、甘味、酸味のバランスがよく、深みがあるのに華やかな香り。ANAの国際線ファーストクラスでも提供されたこともある逸品です。
くぼケンコメント
複雑な仕組みで、重厚な飲み口と香りが特徴です。アワビの肝とか、ちょっと癖のある魚介系と合わせると絶品!そのまま(常温)でも十分美味しいところを、贅沢に燗に。さらに開く華やかな香りを楽しんでほしいです。
その3:〆張鶴 純(宮尾酒造)
こちらも長く愛される銘柄の一つ。 純米ならではのまろやかな味わいと、キレのある後味が特徴で、飲みやすく飽きのこない味わいです。燗酒にすることで、ふんわり柔らかな香りがしっかりと感じられるように変化します。
くぼケンコメント
僕の愛読書「美味しんぼ」の54巻に出てくるお酒です。ぬる燗がおすすめ。身体の芯から温まる、燗酒の入口的存在です。
番外編:越乃景虎 梅酒 かすみ酒(諸橋酒造)
年に一度、この時期だけ出回る越乃景虎のにごり梅酒は、知る人ぞ知る、旬を感じる味わい。
梅由来のすっきりとした味わいとにごり生酒ならではの麹の味わいは、甘すぎないのに飲みやすく、男女ともに人気です。
キリッと冷やして飲むのも美味しいですが、燗にすることで香りや口当たりが変化。42℃前後のぬる燗がおすすめだそうです。
くぼケンコメント
まるでスイーツ。食後にこれを飲めば心も身体もあたたまり、幸せになれます!満足感が高い一杯です。びっくりしますよ!
編集後記
いかがでしたか?
2つの記事に分けて『熱燗』をテーマにお届けしましたが、私自身、日本酒の奥深さやを改めて感じる機会になりました。
これから春先にかけては大吟醸が出はじめ、3月に控えた新潟清酒の祭典「にいがた酒の陣」の頃は、ほぼ今季のお酒全てが出回るようになります。
取材の最後、くぼケンへ酒の陣への意気込みを聞くと『時代の変化や蔵元さんたちの日々の努力により、日本酒が増えたり、変わったりする中で。僕はその背景をしっかり学んで、旅人に伝えていきたいと思います!!』と意気込んでいました!
私も、この記事や日本酒との出会いを通じて、新潟に、SUZUに興味を持っていただけると嬉しいなと思いました。
また次回の日本酒特集もどうぞお楽しみに・・・!
これえだ
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