作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part61:“速考”と“熟考”

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“自分で動いてみる事”について書かせてもらいました。
今回は、 “速考と熟考”について書いていきたいと思います。




~“速考”と“熟考”~


速考を促す一例として
「出来るだけ早く考えてください」
というように、一つの物事に対して解を見つけるまでの時間が短くする事と考えています。

一方、
「出来るだけよく考えてください」
というように、物事に対してよく考える事を促すことが熟考になると考えています。

両者ともに、
物事に対して考えることは同じですが、
その方法や意味については、大きく異なることになります。




~自動車学校では?~


上述の、“速考”と“熟考”という概念で
自動車学校での教習はどちらを用いる場面が多いか?

と考えた時に、
主観的にはなりますが…
“速考”の場面が多くなると考えています。

というのも、
教習場面(特に技能教習)では、自動車運転を教習生が行っている時に
その場面で起きた事に対して反応し、指導を行うということが多いと感じているからです。

反対に一日に何人もの教習生の教育に当たるわけですが、
その教育については、なかなか振り返る事が少ないと感じています。

このような、業務システムの仕組上
“熟考”する機会は、個人の教習指導員にゆだねられている印象があります。




~熟考する理由~


教習生に対して、教習指導を行う際には速考が必要であることはもちろんではありますが、
その時に、どのような帰結になったか?
という部分に対して振り返る場合や、その後の対応などについては
熟考が必要になる場面があるのではないか?

と考えています。
熟考を行う事で、課題や問題点について一つの解ではなく
仮説を立てて、戦略を考えるプロセスにもなります。

こういった意味でも、
熟考が必要になるのではないか?と考えています。

教習現場から、
熟考の機会がなおざりになっていないか?

今一度、自分自身そのことを考えて進んでいきたいものです。




本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。

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