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子どもの小さな社会で起きていること


長男は、年少になってから保育園が好きではなくなりました。

よく周りを見て、考えている息子が教えてくれた保育園という小さな社会で起きていることについてつらつらと書いてみます。

2歳から通い始めた保育園ですが、2歳の時の行き渋りとは全く違います。

2歳児クラスでは、私と離れるのが寂しくなる日もあれば、元気に切り替えてバイバイができる日もあったりといった感じ。

先生には、とても恵まれていたので、息子のこだわりや気持ちを含めて受け入れてもらっていました。

その安心感は、今でも覚えているよう。

だからこそ、2歳児クラスからの変化、例えば、柔軟に対応してもらっていたことが通用しなくなったことや、人数が増えてより集団生活になったことでルールが増えたことなどに戸惑っていました。

それは、追々適応していくかなと思っていたのですが、年少からの毎日行き渋りは、ヒートアップしていきました。

以前、社会の壁にぶつかった話を書きましたが、それに加えて今は大人の感情の変化を恐れているようにも思います。

しっかり自分の思っていることを言語化できるようになった今、保育園に行きたくない理由は、怒る先生がいるからとはっきり言っています。

もちろん必要な場合には、怒ることも大切だと思います。

ただ、長男は、〇〇くんが大きな声で笑いすぎていて怒られていたのが可哀想だったとか、〇〇くんが、マグフォーマーで電車を作ると四角のパーツをたくさん使いすぎるから怒られていたと教えてくれました。

これらは、長男の中で怒られなければいけなかったのか疑問だったのかもしれません。

エリクソンの発達8段階では、3〜6歳の発達段階の時期を自発性vs罪悪感が課題としています。

時には罪悪感を感じながら善悪を学んでいくものですが、自発的に行動したことに対して、先生がめんどくさい態度を取ったり、厳しく注意しすぎると罪悪感を強く感じるのだといいます。

長男の場合、社会の壁で感じたのがこの強すぎる罪悪感だったのだと思います。

長男は大人の顔色や周りをよく見て、何に怒られるか分からない恐怖に怯えて、極力先生に話すことを避けているようにも感じるのです。

子どもにとって、保育園は第2の場所であるからこそ、安心して過ごせる場所であってほしいと思いますし、親としてできることは、なんなのか悩ましいところ。

とにかく毎日長男と話をする機会を持ち、長男が嫌だと感じることに寄り添い、先生は本当はその子にどう伝えればよかったのかを一緒に考えたり、私の思うことを伝えたりしています。

周りの大人がいつも正しいことを言ってるわけではないし、傷つく必要はないんだよと伝え続けることが親の数少ないできること。

これから先も、色々な大人や友人に出会い、いいことも嫌なことも経験していくだろうけれど、そこで折れない心を育むためにも心の土台をしっかり形成してあげたいなと思うのです。

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須山ゆず|ライター・暮らしと言葉の研究所
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