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令和3年度全国学力学習状況調査小学校算数の結果

こんばんは。今日は先日公表された全国学力学習状況調査の小学校算数の結果の中身を見ていきたいと思います。

まず,大問1では日常生活の問題の解決を図る文脈の中で速さの意味や時刻を問う問題が出題されました。その中で,注目したい問題は,(3)と(5)の設問です。(5)では速さの公式を用いて,時速540kmで走るバスが2700mを進むのにかかる時間を求める式を問われました。この設問の正答率は85.2%で,多くの児童が解くことができていました。一方,(3)では速さを求める式と商の意味について理解しているかどうかを問われました。その正答率は56%。そして,最も多い誤答は,数値が小さい方が速いと捉えている解答でした。報告書にもある通り,過去の人口密度の問題より,正答率は上昇していますが,商の意味を理解していないと考えられる児童の割合は増えていました。今後,速さを求めることはできるけど,商の意味を理解していない児童がいることを念頭に置いて,速さ,単位量当たりの学習の授業を展開していく必要がありそうですね。

次に,大問2では,図形の面積に関する問題が出題されました。そして,驚きだったのは,(1)の水平となっている辺を底辺としない三角形の面積を求める問題の正答率です。この設問の正答率は,55.4%でした。半分の児童しか,この問題の三角形の面積を求めることができませんでした。多くの児童にとって,公式は知っているけど,公式の意味がわかっていないことが明らかとなりました。また,誤答でも,すべての辺の長さを使っていたり,底辺と高さの関係を見いだすことができていないことが明らかとなっています。授業では,三角形の面積を求めるためには,底辺と高さがどのような関係にあるのかを理解できるようにすることが大切であると改めて感じることができます。

最後に,雑ではありますが,大問3では統計,大問4では除法に関する問題が出題されました。これらについては深く踏み込みませんが,今後の授業改善に活かすことができる結果があきらかとなりました。

全国学力学習状況調査は正直,平均点や県別の結果に目がいきがちですが,個々の設問から,どのようなことが課題であるのかを考えることが大切だと思います。

自分もまだまだ未熟ではありますが,今回の結果を踏まえて授業改善をしていきたいと思いました。

今回は以上です。他にも何か気づいたことがありましたらコメントで教えてください。


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