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実践したい授業シリーズ#3行政と連携した課題解決型学習

こんにちは。育休期間も残り約半年となり、仕事復帰に向けていよいよ感が出てきてワクワク半分そわそわ半分の素敵ママなるぞーです。中学校の社会科の先生をしています。

さて、今回は表題の通り実践したい授業シリーズ第3弾!行政と連携した課題解決型学習についてです。


なぜ行政と連携した課題解決型学習を実践したいのか?

私は子どもたちに自分たちの声や働きかけで社会をより良く変える経験を積ませたいと考えています。

なぜか?それはそのような経験が、社会や政治に興味を持ち、主体的に社会に参画できるきっかけになると信じているからです!

地域の課題と解決策を考え、教室で仲間と先生に発表して終わり、、、

ではなく!

実際に行政で働く大人や地域住民の方々に発表する場を設けることで生徒たちのモチベーションもぐーんと上がると思います。スペシャルな目的意識と相手意識が生まれる学びのデザインによって主体的•対話的で深い学びが実現できるのではないかと思っています。

このような経験は子どもたちにとって宝物になるはずです。実際の体験に勝る学びはないと思っています。

日本は若者の選挙の投票率が著しく低いですが、社会に興味を持ち、自分たちの力で社会を変えようという気持ちを育てることができれば、若者の投票率を上げることにも繋がると考えています。

実践可能か?まず市の地域振興課に問い合わせてみた!

「中学校での教育活動の中で、地域課題(人口減少、少子高齢化、観光客の減少など)を解決し地域を活性化させるためにどうしたらいいか?」(仮。課題やテーマも生徒と一緒に考えるのもいいかも。)をテーマにした課題解決型学習を来年度計画しているのですが、学校の中で学習を終わらせるのではなく、行政の地域振興課の方に学校に来ていただいてプレゼンテーションを聞いて頂いたり、もしくは代表生徒がプレゼンテーションをしに伺うことは可能でしょうか?」

という問い合わせてみました。

そうしたところ、前向きなお返事をいただきました!
市の地域振興課の職員の方に学校に来ていただき、生徒のプレゼンを聞いてフィードバックをもらう、もし取り入れられそうなものがあれば実際の施策に取り入れることを検討することも可能だし、地域住民の方々が集まる会議やまちづくり会議と繋ぐことも可能ということでした。実現に向けて光が見えてきたぞ!実現に向けてまずは一歩踏み出せました。

来年度、また改めて連絡すれば、協力してくださるとのこと。とても楽しみです!

課題解決型学習を充実させるためにやってみたいアプローチ(選択肢の一つとして)


1️⃣地元を活性化するためのPR動画作成(YouTubeを想定)やSNS発信の投稿作成(Instagram、Xを想定)
→実際に市のアカウントが各種SNSでPR活動をしているので、生徒目線で改善して作成(CANVAなどを活用予定)

2️⃣教育版Minecraftで理想のまちを作る
→しかし、これは学校での利用に年間ライセンス544円(生徒一人当たりの価格)がかかるというハードルがある。【使用許可の承認が得られるよう努力したい!】

ちなみに教育版マインクラフトは文科省HPでも紹介されています。

3️⃣質問づくり
発問は一般的に教員がしますが、最近教師による発問から生徒自身による質問づくりへ転換することで、3つの思考力①発散思考:沢山のアイディアを考え出し、幅広く創造的に考えられる②収束思考:答えや結論に向けて情報やアイディアを分析したり、統合する
③メタ認知思考:自分が考えたことや学んだことについて振り返る)や優先順位を決める能力など多くの能力やスキルを身につけることができるという内容の本を読み興味を持ちました。

教師が提示した【質問の焦点】(例:〇〇市を魅力化、〇〇市の人口を増やす、〇〇市の観光客を増やす等)をもとに簡単なルールに従ってそれに関連する質問をできるだけ多く生徒に考えさせてから絞るというものです。

質問づくりの手順
①質問の焦点は教師によって事前に設定される
②質問を作る際の単純な4つのルールを提示し、生徒たちはそれらについて話し合う
ルール1:できるだけ沢山の質問をする
ルール2:質問について話し合ったり、評価したり、答えたりしない(安心•安全な場の提供)
ルール3:質問を発言のとおりに書き出す(すべての声を尊重する。)
ルール4:意見や主張は疑問文に直す
③生徒たちはルールを意識しながら短時間でできるだけ沢山の質問を考え作り出す【5〜7分】
④生徒たちは「はい」か「いいえ」、または一つの単語で答えられる「閉じた質問」と、自由に考えを述べられる「開いた質問」の違いを理解した上で、それらを相互に書き換える練習をする。
⑤生徒たちは、優先順位の高い質問を1-3つ選択する。【5分程度】
⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒たちは次にすることを計画する。
⑦ここまで行ってきたことを、生徒たちが振り返る。「学んだことは何か?」「どのようにして学んだか?」「学んだことをどのように応用できそうか?」などについて。

たった一つを変えるだけ クラスも教師も自立する「質問づくり」

どの単元で扱うか?

来年度、自分がどの学年を担当するかがまだ分からないので、中1、中2、中3、それぞれで考えてみました。

中3 社会科公民的分野 C私たちと政治 ⑵民主政治と政治参加

②中2 社会科地理的分野C日本の様々な地域 ⑷地域のあり方

③中1 総合的な学習の時間
現任校は中1の総合で自分たちが住んでいる地域について学習するため。

さいごに

もし実現できたら行政と連携した授業実践は私にとっても初めての大きな挑戦になります!
生徒と一緒に教師である私もワクワクしながら授業づくりをしていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます😊