茜色に染まる悲哀
海の見えるゴルフ場の最終ホール
黄昏の空は茜色に染まり
琥珀の海が静かに揺れる
茜色に染まるグリーン
最後のホール
熱い吐息が伝わる
道ならぬ恋に身を委ねた二人
美しい景色の中で
心の奥に秘めた想いを交わす
それは禁じられた蜜の味
甘美な時間を
分かち合った日々
その悲哀は風に乗り
茜色の空に溶けていく
燃えるの空の下に 二人
運命の糸はここで途切れる
もう二度とこの景色を
二人は共有することはないだろう
ありがとう そしてさようなら
たそがれ老人の余談ですけど
10年以上前の景色
洞爺湖町清水 ポロモイ山の 洞爺湖と噴火湾が見渡されるリゾートホテルのゴルフ場 18番グリーンの近くで 夕焼けをカメラに収めようと構えていたら 歳の差のある男女がグリーンに上がって来た このてのゴルフ場では当時は珍しい事ではないが 二人が写りこんだ写真は素晴らしいショットに
なった その写真から妄想が拡がり 詩に 何故か二人が不幸になる事にした 妄想は自由だ だから楽しいのだ だから詩を書いている