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脱使い捨て文化!ペットボトルを減らすべき理由

のどが渇くとついペットボトルを買ってしまいますよね。お茶やコーヒーを淹れずにペットボトルを利用している人も多いと思います。また、水道水は美味しくないしダサいとミネラルウォーターを飲んでいる人もいるでしょう。今日はそういう皆さんに知って欲しい事実を書きます。

0.ペットボトルの原料

ペットボトルは石油からできたプラスチックになります。ペットボトルの名前の由来は素材のチレンレフタラートの頭文字を取ってPETとなっています。PETボトルの次に我々の生活になじみが深いPETの用途は繊維です。PETはポリエステルの一種で、洋服の材料表示にポリエステルと書いてあるものはだいがいPETです。PETボトルとTシャツが全く同じ素材からできているのはだいぶ意外ですよね。

1.とにかく量が多い

2018年度の国内の指定ペットボトルの販売本数は2018年度252億本で前年度比6.9%の伸びとなっています1)。なんと、国民1人当たり年間200本以上のペットボトルを消費している計算になります。そして、ペットボトルの生産量は日本でも世界でも急増しています。

1)http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/calculate.html

ペットボトルの原料であるポリエチレンテレフタラートを生産して運搬するには大量の石油が必要です。ペットボトルに入った水を生産するには水道水の2000倍エネルギーが必要で、あなたが捨てたペットボトルに1/4の石油を満たせばそれがその容器の生産に使った石油の量と等しくなります2)。

2) https://healthyhumanlife.com/blogs/news/plastic-water-bottle-pollution-plastic-bottles-end

2.ペットボトルの環境負荷

ペットボトルのリサイクル率は80%を越えています。しかし、裏を返せば年間に生産される200億本の10%以上はリサイクルされていません。可燃として焼却されるものもあれば不燃として埋め立てられるものもあるでしょう。そして、ポイ捨てや流出によって環境中に放出されているものも相当数に上ると思います。皆さんも空き地や道や山や海、あらゆる場所で落ちているペットボトルを見たことがあるかと思います。

ポリエチレンテレフタラートは石油由来で生分解しないプラスチックですので環境中に少なくとも450年と留まると言われています3)。こうして海洋プラスチック汚染やマイクロプラスチックの原因となります。

海洋プラスチック汚染となるプラスチックごみはどこから来る?」で書きましたが、日本の漂着ゴミの個数第一位はペットボトルでその大半が日本から流出したものと推定されます。

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3) https://www.nationalgeographic.com/environment/2019/08/plastic-bottles/

3.リサイクルよりリデュースの方が環境に優しい

ペットボトルの回収率は80%を越えています。また、ペットボトルは他の素材よりも色や品質が一定であるためマテリアルサイクルやケミカルリサイクルの利用が進んでいます。半数以上がサーマルリサイクルされるポリエチレンやポリプロピレンなどの他の素材と比較すると環境に優しいリサイクルがされています。しかし、ペットボトルはビール瓶の様にリユース(再利用)できません。また、リサイクルもペットボトルをペットボトルにするのではないダウンサイクルがほとんどですし、リサイクルには運搬と再生産に多量のエネルギーが必要です。

環境に優しい消費は、使わない>最小化(リデュース)>リユース(再利用)>リサイクルの順で、リサイクルされているから消費してもいいという話にはならないと思います。一番環境に良いのペットボトルの使用量を減らすになります。詳細は以下に書きましたので併せてご覧いただけると幸いです。

4.不要不急で購入されている

もし、あなたが真夏の炎天下で熱中症寸前になり、ペットボトルを買うならそれは仕方がないことです。もし、あなたが災害時に断水となり衛生的な水が体に入れられなくなって備蓄されていたペットボトルを開くならそれも仕方のないことです。しかし、ペットボトルの大部分はそのような形で消費されてはおりません。
喉が渇いた時に自動販売機を見かけたから、口ざみしいから、水道水よりミネラルウォーターの方がカッコいいから、急須でお茶を淹れるのはカッコ悪いから。これらの理由でペットボトルを買うのであれば是非1~3に挙げた話を思い出してみてください。

ペットボトルを減らす工夫

ペットボトルを減らす工夫は別のブログにまとめました。良かったらそちらもどうぞ。

以上です。他にもたくさんあると思いますので良いアイデアがある方は教えて頂けると幸いです。

まとめ

ペットボトルは日本で年間250億本以上生産されています。ペットボトルの生産には容器容量の1/4程度の量の石油が使われています。ほぼすべてが使い捨ての上、10%以上はリサイクルされず、環境中に放出されるペットボトルも多い。ペットボトルの分解には最低450年は必要と言われて海洋プラスチック汚染やマイクロプラスチックの原因となってます。対策は、買わない、減らす、リサイクルする、です。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


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