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スサノケンタロウ(Kentaro YANO)
2025年1月8日 09:30
○孤独な被害者意識と自意識過剰「自分だけがこんなに苦しい」「自分だけが世界の不幸を背負っている」。SNSを見ていると、そう言わんばかりの投稿がしばしば目に飛び込んでくる。特にフォロワーを多く抱えるインフルエンサーが、そうした感情を赤裸々に語ることが多い。一方で、その発言に対して「共感」を寄せる声と同じくらい、「自意識過剰」「被害者ぶるな」という批判も巻き起こる。彼らの言葉は、誰かの心を癒す
2025年1月7日 09:34
◯才能に圧倒される瞬間人生で一度くらい、「これ、私には一生無理だな」って感じるような才能に出会ったことがあるはずだ。それは映画のスクリーン越しだったり、コンサート会場の席からだったり、意外と身近な職場や学校の友人だったりする。才能を目の当たりにすると、感動と羨望、そしてちょっとした劣等感が混ざったような気持ちになる。「なんでこんなにすごいんだろう」と同時に、「自分には何があるんだろう」とつ
2025年1月6日 00:23
〇マルチジョイ時代の疲れ現代は「マルチジョイ」の時代だ。スマートフォンの画面をスクロールすれば、無限に広がる娯楽の世界。SNSで誰かが投稿した絶景写真や流行りのダンス動画、最新の配信ドラマや映画。音楽ストリーミングサービスでは「次に聴くべきプレイリスト」が常に提案され、気づけば複数の娯楽が同時進行で押し寄せてくる。このように、私たちは日々マルチタスクで「楽しむ」ことを求められている。映画を
2024年12月15日 12:12
負け犬とは何か負け犬。その響きには、敗北者や落伍者を指す冷たさがある。この言葉を浴びせられるとき、人は「失敗者」の烙印を押される。そしてその「臭い」は、どれほど努力しても消えないものとして扱われる。負け犬には牙がない。それどころか、噛みつくための犬歯さえどろどろに溶け、誰にも抵抗できない弱さを象徴する存在だ。負け犬の臭いは強烈だ。社会の中で「勝ち組」と呼ばれる人々から見れば、その臭いは不
2024年12月14日 12:26
突然の空白が生む苦痛ある日、予期せぬイレギュラーが私たちの生活を襲う。それはアクシデントかもしれないし、職場の方針転換、あるいは個人的な事情によるものかもしれない。これまで描いていた仕事の展望が突然消え去り、実際にやっていた仕事さえもなくなったとき、人は深い無力感に包まれる。「なにもしない時間」が突きつける現実は予想以上に苦しいものだ。忙しい日々に追われていた頃には、何もせずに休める時間を