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「守破離」拡大版 Daily X #2
note記事「問1:人生どういうときが愉しいか」関連のネタ話です。
ひとの成長のプロセスを考えるとき、「守破離(しゅはり)」というのが大変参考になります。
「守破離」は、日本の伝統的な芸道や武道において、技術や精神の成長を示すプロセスを表しています。もとは千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものだそうです。このプロセスは、以下の段階で構成されています。
「守(しゅ)」: 最初の段階です。ここでは、基本を忠実に守り、教えられたことをそのまま繰り返すことが求められます。基礎を固めるために、先生からの指導を受け、時には厳しく怒られることもあります。この段階での目的は、技術の土台をしっかりと築くことです。
「破(は)」: 基礎がしっかりと身についた後、次のステップに進みます。この段階では、学んだ技術を応用し、自分なりの工夫を試みることが重要です。先生の教えを基にしながらも、自分独自の視点を取り入れ、新たなアプローチを模索します。
「離(り)」: 最終段階です。ここでは、自分なりのものを生み出せるようになり、独り立ちします。先生もその成長を認め、一人で仕事ができる状態へと進化します。この段階では、教える立場となり、自分の経験や技術を他者に伝えることができます。
このプロセスを通じて、個人は成長と挫折を繰り返しながら、自己の技術を深化させ、最終的には他者を導くことができる存在へと変わっていきます。
私は、この前後に「そもそも道に入る段階」としての「触」と「愉」、「道を究めて超一流になる段階」としての「匠」を加えました。
(ちなみに、音楽の道を進む娘を見て思いつきました。ww)
前2.「触(ふ)れる」:右も左もわからない段階で、ホンモノに触れる機会を得ることを指します。大概の場合は、本人の意志ではなく「親」が「子の未来」を考えてお膳立てしたり、親自身の趣味嗜好に付き合わせたり、仕事をしている背中を見せたりといったことがそれに当たるかもしれません。
前1.「愉(たの)しむ」:「道」を本当に選ぶのは、結局本人の意志です。これは自分自身が面白い楽しい(ある意味受動的)と感じ、試しにやってみると愉しくなってくる(内発的動機の発生)という重要な「きっかけ」がこの段階ではないかと思います。
ーーーーーーーーー 1.守、2.破、3.離 ーーーーーーーー
後4.「匠(たくみ)」:離の段階を超えてさらに探求していく、その中からまったく新しいものを創造していく、単なる上手ではなくひとを感動させるレベルを追求し続ける…というような段階を、守破離の上にあえて置いてみたいなと考えました。
以下がイメージ図となります。
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研究室では、このような成長のものがたりに溢れた地域社会をどう実現していくのかといった話題を愉しく行っていく予定です。
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