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問3:変化進化が始まらないのはなぜ(前編)

こんにちは せるとらおじさんです。せるとらとは、セルフ・トランスフォーメーション(自己変革)の略です。こちらでは、早く知っときゃもっといい人生を送れたのに…という知恵をご紹介しています。

研究室のせるとらイメージ

さて、今回は「問いかけ編」のうち「変化進化が始まらないのはなぜ?」についてお話ししたいと思います。漠然とでもなにか始めなきゃ変えなきゃと思っている人にとって、なぜ最初の一歩が踏み出せないのかを考えるきっかけとなればありがたいです。今回のポイントは以下になります。

1.想造力
2.4つの役割と能力
3.ドリーマーこそ想造力

それでは、本編へどうぞ。

変化進化が始まらないのはなぜ?

成長・進化、改革・変革に際して人はブレーキをかけがちという話は記事「問2:なぜ正しいが正しいとならないか」で語りましたが、今回はブレーキどころか始まりもしないという話をしようと思います。

結論から言うと、始めようとする人間(自分自身)に「想造力」が足りないからという話になります。

あえてなぜ想造力と言うのか?

「想造力」と「創造力」は、言葉としては似ているものの、その意味やニュアンスには微妙な違いがあります。

まず、「創造力」とは、新しいものや価値を生み出す能力のことを指します。これは、絵画や音楽、文学などの芸術分野だけでなく、技術革新やビジネスのアイデアなど、さまざまな分野で重要とされる能力です。創造力は新しい「もの」を作り出す力とも言えます。

一方で、「想造力」は、「思い描く力」や「発想力」に近い概念です。具体的には、頭の中で新しいアイデアやイメージを生み出し、かつ、ビジョンやコンセプトとして形にしていく力であり、創造の前段階・初頭部分にフォーカスした力です。

今回のお話であえて「想造」という言葉を使う理由としては、「創造」とは異なるニュアンスを強調し、創造の前段階としての思考や発想のプロセスに焦点を当てようと言う意図があるからです。想造力が豊かであればあるほど、創造力も高められることになります。しかし裏を返せば、想造のプロセスを磨くことを疎かにしていては、斬新な創造は生まれにくいということであり、本研究室ではまさにその視点で話題を展開していきます。

4つの役割と能力

ここでいったん話を広げて、人の役割について考えてみましょう。

変化進化を進める仕事(注:「仕事」は広〜く考えてください)をするうえで人の役割はさまざまですが、以下の4つの役割に分類できそうです。それぞれの役割には独自の特性と必要な能力があります。
自分がどの役割か、またはどれがやりたいか・どれが自分に向いているかを考えてみてください。

1. リーダー (Leader)

リーダーは、チームや組織を導く役割を果たします。目標を設定し、メンバーを鼓舞し、全体の方向性を示します。リーダーシップスキルには、コミュニケーション能力、問題解決能力、そして決断力が求められます。

2. ドリーマー (Dreamer)

ドリーマーは、想像力(ここではあえて「想像」でww)と革新的なアイデアを持つ人々です。彼らは未来を見据え、新しいビジョンやコンセプトを生み出します。ドリーマーはしばしば、変革を推進する原動力となり、組織に新しい可能性をもたらします。

3. テクノロジスト (Technologist)

テクノロジストは、技術的な専門知識を持ち、技術的な問題を解決する役割を担います。新しい技術の導入やシステムの最適化を通じて、組織の効率と生産性を向上させます。テクノロジストには、最新の技術動向を把握するとともに、自らの技術を高め続ける能力が求められます。

4. マネージャー (Manager)

マネージャーは、チームの運営やプロジェクトの管理を担当します。リソースの配分、スケジュールの管理、そしてメンバーのパフォーマンスの監督が主な役割です。マネージャーには、組織力、調整力、そして細部への注意力が求められます。

【ここで一息】なぜデザイナーではなくドリーマーなのか

さてちょっと話がズレますが、「ドリーマー」のところは「デザイナー」では?と思った方も多いかもしれません。普通はデザイナー(設計者)とかプランナー(計画立案者)とかの方が他の4つとの並びではいい感じでしょうが、これにはちょっとこだわりの理由がありまして…

数十年前、商品開発部門での管理職研修が山中で行われた時、管理者適性評価テストを受けさせられました。数十人いた中で、私ともう一人の二人だけが「マネージャー」ではなく「ドリーマー」判定を喰らいまして、我々変人は「やったーー望むところじゃーー」と自分を慰めた…という思い出が残っております。あえて「ドリーマー」という呼び方をしたい理由は正直これが一番です。ww

しかし、あえて屁理屈をつけると、設計するとか計画するとかは他の3つの役割でもやることじゃね?それなら他の3つとの特徴的な違いを際立たせたいなということでしょうか…  さて本題に戻って…

変化進化を始める役割はドリーマーにある

ある目標に向けて挑戦するには、4つの役割がうまく作用し合って前に進むことが重要です。異なる4つがうまく手を取り合うには、その中心に「ビジョン・コンセプト」で共感する構図が必要ではないかと思います。

4つの役割をつなぐ


この「ビジョンやコンセプトを明確にし、4つの役割の人の間で共感を育む役割を果たすこと」こそが、単に奇想天外なこと言ってる変人というだけではない、ドリーマーの重要な役割だと考えます。そして、ドリーマの役割が必要不可欠となるのが、下図のような変化進化が始まろうとする段階です。

ドリーマーが主役になるときはいつ?

そんなのなくても仕事は回っているよと感じるのは、変化進化の段階ではなく、安定的に成長・成熟している段階に居るからではないでしょうか。つまりやることがだいたい決まっている段階、あるいは指標が効率・自動化省力化やカネ・採算性で測られる段階だと、ビジョンやコンセプトなど気にしなくても仕事が進んでいるからだと思います。

「想造力」は、ドリーマーの必須スキル

ドリーマーが役割を果たす上で、必要な能力とは何でしょうか?
この能力を本研究室では「想造力」として、お話していきたいと思います。
詳しくは次回以降の記事で述べますが、要は、「変化進化の準備と始動」をする力となります。

想造力とは、変化進化の準備と始動の力

重要! 「想造力」は、他の3つの役割でも必要なスキル

ここで注意!それ以外の役割を担っている人は「関係ない」ということでは全くありません。
一人の中には4つの役割を果たすための能力が多かれ少なかれ備わっています。どんな能力に自分らしさや面白さを感じるかで、その人の一番ハマる役割・自分に相応しいと感じる役割が演じられるというイメージです。それに、仕事が変われば、立場が変われば、異なる役割を求められるというのも大いにあります。
仕事上の役割がドリーマーではない人も、ビジョン・コンセプトに対する理解を深めたり、他の3つの役割から見たアイディア出しや評価をしたりといった形で、チームの中で重要な役割を果たせます。
新しいことに取り組むプロジェクトなどに当初から参加を求められる「テクノロジスト」「マネージャー」は想造力を持った人が選ばれることでしょう。そして想造力ある「リーダー」は、より的確な人選と上手な意識づけができると思います。

それぞれの「想造力」でビジョン・コンセプトを視る

「想造力」の鍛え方

ここからのお話は、次回をお待ちください。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。m(_ _)m

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せるとら攻略研究所
概要説明の記事はこちら 人生の岐路に立つ前に知っておきたいこと


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