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雑文・黒炉 HUNTER×HUNTER406話の感想


 ※HUNTER×HUNTER最新第406話の内容に触れていますので、ネタバレに注意してお読みください。画像は週刊少年ジャンプ2024年50号HUNTER×HUNTER NO.406より引用致しました



 公開するたびにアクセス数が伸びていくハンター感想企画、ありがたやありがたやと思いつつ、私の活動のメインは小説なんで、そっちも読んでみてくださいね!と宣伝しつつ、今回の感想へ。

 前回に続き、今週も旅団マフィアパート。シャ=ア一家組長補佐のタハオと共に扉の先の道を進むノブナガ、フィンクス、フェイタン。建物と建物の隙間を縫うような狭い道を抜けた先には新しい扉が、そこを開けると下水道のような場所に。20万人分の生活排泄物をいたる所から垂れ流しているという事で、フィンクスは故郷の肥溜めを思い出すと感想を述べる。再利用可能な廃棄物と汚水処理場は4層と5層の間にある。現在地の5層は下水以下だとタハオは言う。その話を聞いたノブナガは「処理場を管理しているのがシャ=アとシュウ=ウって事だな?」と確認する。「その通り。ゴミを扱えると何かと都合がいいんでな」と答えるタハオ。この答えを聞き、ノブナガはひとつの推論に達する。
「(ゴミ処理関連の)実際の作業は下請けに任せて 仕切りは下っ端に投げっ放しだろ? 下請けが変わってもイチイチ上に報告は来ないよな?」
 目の色が変わるタハオ。
「…まさか エイ=イ…が…?」
「引き返す理由が出来たな?」とノブナガ。
「処理業者になり変われば殺りたい放題だな。
 仕事の斡旋を装って獲物を処理場に大量におびき寄せる」とフィンクス。
「面接と嘘ついて一人ずつ別室に呼んで始末すれば あとは流れ作業ね」とフェイタン。

 この辺の会話について、パッと読んだだけではわかりにくいんで解説すると、エイ=イ組(モレナ配下)のレベルアップシステムについての話である。本来、シャ=アとシュウ=ウの管轄のゴミ処理作業に、何故かエイ=イ組が下請けとして入り込む。モレナの念能力『恋のエチュード(サイキンオセン)』は感染者の殺人数により、念能力が開花し成長していくシステムのため、ノブナガたちが推測したような方法で仕事の斡旋を装い、無力な一般人を大量に呼び寄せる狩場を作る。モレナの配下はこの狩場を使えば、簡単にレベルアップでき、この方法を使えば短期間に念能力者を増やす事ができるのだ。

 ノブナガたちの推理を聞いたタハオは
「…あんた達の側にいると 自分が善良な市民に思えてくるよ…」と感心だか呆れるだかの表情を浮かべるのだった。

 ここでノブナガは自分が戻ることを告げ、エイ=イ組のアジトについての注意点をフィンクスとフェイタンに告げる。前回、ヒンリギと共に潜入したときはヨコタニの能力で、大開脚羞恥プレイ状態で追い出されましたからね。
 ノブナガが戻るのは、シャ=ア組の事務所だろうか? エイ=イ組簡単レベルアップシステムの作成には、やはり前話でモレナとの繋がりが示唆されていたオウ=ケンイが関与しているのだろうか? 一方、モレナのアジトに向かうフィンクスとフェイタン、ノブナガから迎撃タイプのヨコタニの能力の話を聞いても、正当防衛なら大丈夫、先に相手から攻撃されればイケると語るフェイタン、久々にペインバッカーが見れるのだろうか? 

 ここでモレナアジトに設置していたヒンリギの生牡蠣が、元の発信機に戻る1ページを挟まれる。そして、視点はそのヒンリギへと移り、リンチの死体が発見されたとの報告が入る。
 ここでリンチの死体描写が入るのですが、ポンズやヴェーゼなど残忍な殺され方をされた女性キャラでも直接的な死体描写を描かなかった冨樫先生にしては珍しく、頸椎(けいつい)が捻り切られ、首が180度ひっくり返って無惨に死んでいる姿が描かれていて、私はかなりショックを受けました。おいおい、ボノさん、前話の言い方だと勢いでつい殺っちゃいました! みたいな軽いノリだったけど、これ完全にガチで殺意全開でやってるじゃないですかー。そして、ザクロとの会話であっさりとリンチ殺害の犯人はヒソカに化けた誰かと見破るヒンリギ。この人、本当に有能だな。ニセヒソカがもし、幻影旅団の誰かなら、シャ=アとも抗争しなければならないと、復讐に燃えるザクロ。
「リンチの仇はとりますよね?
 犯人が誰だろうと」
「当然だ」とヒンリギ。
 旅団の箱推しを明言し、ノブナガとも良いコンビを見せていただけに、今回のリンチ殺害により亀裂が入ったのが残念です。
 ニセヒソカことボノレノフにビビりまくってたザクロがどうこうできる事態ではないと思いますが、オーラを震わせ暗い瞳で復讐を誓うザクロを見ると、あの2人は仲良かったんだね、よいコンビだったんだねと悲しくなりますね。あと、リンチの念能力名の元ネタがよしもとばななの小説からだと知ったときは、なかなか意外なところから持ってくるなあと思いました。

 再び場面は変わり、ハルケンブルグの葬列に参加するための人でごった返す船内の中に紛れ込むクロロ。『盗賊の極意(スキルハンター)』のページを開き、念能力で具現化したガラケーを使い、何処かへと電話を掛けている。どうやら、自分が求める目的の念能力者のいる場所を教えてくれる能力らしい。そして、ここで本来の目的であったお宝が、カキンの三種の神器であったことも判明する。前話の感想で、クロロの目的がヒソカを確実に倒せる念能力者探しになっていて、本来探す予定だったお宝はどうなったんだ?と疑問に思いましたが、それが今回判明しました。
 どうやら、この三種の神器を盗むことを、ヒソカを確実に倒すための能力を『盗賊の極意』に収めるための制約とするらしい。ちなみに三種の神器は、既に登場済みの『壺中卵(こちゅうらん)』(王子たちを継承戦に参加させるために使った壺)に加え、継承戦を見守る御神体の『儀座禅仏(ぎざぜんぶつ)』、次代王に渡される継承の宝剣『吉兆丸(きっちょうまる)』の3つです。この三種の神器を祀っているのは、第一層しかないだろうと推測するクロロ。
 クロロのメンタルはどうもヤバい感じに描かれていて、焦りは禁物だが、悠長には待てない!と相反する二つの感情を統率する事が難しくなっている模様。アンビバレント(二律背反)モードなようです。戦闘準備が整う前にヒソカとエンカウントして、自分がやられるかもしれないけど
「既に次善は整い 旅団(クモ)は続く」と考えています。「それこそが畏怖に足る オレのデザインした旅団(クモ)…!」とヒソカ打倒に燃えるクロロですが、前回のボノさんの様子を見る限り、他のメンバーはもう旅団畳もうとしてるんだよなあ。旅団周りは、不穏な空気ばかり漂ってて、ハラハラしますね。
 そして、クロロの求める目的の念能力者が見つかったことを告げるガラケーからのアナウンスが流れる。
 「やはり上か…」と、目的の念能力者が第一層にいるどあろうことを確信したクロロが描かれ、今回は終了。

 どうやらハルケンの葬列が山場になりそうですね。現時点でも、
・ハルケンが(肉体の死亡前に)支持者を葬列に参加させることを指示している。念能力の発動が可能なのか? また、バルサミルコからまた別の身体に移ることが可能なのか? ドラゴンボールのギニューのボディチェンジのような能力から、『レリクス』や『ヘラクレスの栄光4』みたいな魂の乗り移りが可能なのか?
・モレナ組、ドッグマンの非能力者探し
・クロロの対ヒソカ用能力探し

 などのイベントが重なっています。
 どうなるんだ!?

 そういえば、昔、自分がノートに連載してたマンガは『三種の神器』編で中断してたなあと、黒歴史を思い出しながら次回を待ちたいと思います。

 おまちください


 サバラ!

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