三好春樹さん#15
有難いことに、福祉・介護業界では研修が多くあり、学びの機会がある。
その中で衝撃を受けたのが、三好春樹さんの講演である。
2年目に入ったあるとき、三好春樹さんの講演があるから同期の中で4人参加するように!とお達しがあった。
そのときはまだ三好春樹さんの名前も知らず、研修か・・・という思いでいたが、始まって10分もしないうちに三好春樹さんの話に引き込まれた。
同期とも、これは、ヤバイな!とアイコンタクトをとったものだった。
2年目だったとはいえ、持ち合わせてなかった視点や考え方の話。全てに感銘は受けた。
ひと工夫、考え方を変えることで、どれだけ高齢者の思いに応えることができるか学んだ。
その中で取り組んだことがある。
車椅子トイレ!!
そう!名前の通り、車椅子をトイレにするのだ。
車椅子を使用されている方は、下肢筋力が弱く立位ができにくい。そうなると思うようにトイレへ行けず、トイレを使って排泄ができない。
でも、車椅子トイレだと、車椅子に座ったままの状態で排泄ができる。
もちろん、足底を床につけて力が入る状態にしないといけないが、姿勢は楽になる。
決めたら実行!!
車椅子に穴を開けるのだが、問題発生!!
車椅子は大切な備品、失敗は許されないのである。
でも、私たちはやるんだ!!とワクワクしていた。
仕事において、このワクワクする気持ちはとても大切だと考える。このようにモチベーションもあがっていくのだ。
車椅子トイレは完成した。
だが、入居者さんにとっては車椅子がトイレに!!というところが、繋がらずなかなか使用してもらえなくて、その車椅子トイレはいつしか倉庫は入ったのであった。
でも、この研修で学んだことはとても大きかった。
約20年が経つが、三好春樹さんはまだまだ大人気の講師として活躍されている。
この出会いは本当に大きかった。
つづく・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?