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「カササギ殺人事件」のネタバレあり感想

2016年に刊行されたミステリー小説
当時、海外部門4冠達成と聞いて気になっていた作品です。
上下巻に分かれていてボリューミーでしたが、面白かったです。
今度は英語版で読んでみようと思います。


ここからネタバレありの感想





良かった点👍

作中作であるアラン著『カササギ殺人事件』の出来が素晴らしい
 世界観に没入できた

上巻の終わり方に引き込まれる

作中作の犯人が意外なのにちゃんと納得のいく推理だった
 読者と同じ材料でピュント(探偵)が犯人を炙り出していて悔しい


イマイチだった点🤔

・作中作と現実世界がリンクしていそうであんまりリンクしていない

 アランが著書に知り合いを登場人物として出していて、彼らがアラン殺害の容疑者となっていくので、
 「現実世界の犯人=作中作の犯人」という構造かと思った。
 なので現実世界の犯人が分かった時に
 「こいつ作中作に出てたかな?誰にあたるんや?」という疑問が消えず。
 結局「現実世界の犯人=作中作の犯人」ではなかったので、そこがモヤモヤした。

 まあでも仕方ない部分はある
 アランの殺人事件は突発的に起こったもので、アランが
 「近々殺されそうだし、本に手がかり(ヒント)を残しておくか」
 といったことは出来ないだろう

 でも、作中作の方はまさにそのような状況で殺人が起きたわけで、
 うまいことまとめたら出来たんかなと思う(どうやってうまいことまとめるか知らんけど)



 

本とは関係ないけど悪かった点
・並行して(ちょっと先まで)読む嫁
 とにかく感想・推理を喋りたい嫁にネタバレを食らった
 ちょっと先の情報で推理されたから、その部分を読んだ時にめちゃくちゃバイアスかかった




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