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運動と無縁だった私が40歳でランニングを習慣化できた訳 ~エーゲ海を走る~

Merhaba!(こんにちは!)
エーゲ海から、surf anneです🥰

私の趣味はランニング🏃‍♀️
と言えるようになった自分に、私自身が一番驚いています。

走り始めて、もうすぐ8ヶ月。
”ランニングを始めて約7割の人が6ヶ月以上継続できていない”とういう調査もあるそうで、「燃え尽きランナー」とならずに、
趣味として楽しめるほどに継続できている自分を自分で褒めたいと思っています。


運動とは無縁な22年間

そもそも運動とは全く無縁な20、30代の日々を過ごしていた私。
ここまで継続して走れていることの理由を考えると、思い当たるのは三つだけ。

・一つ目
思い起こせば、実は小学校時代は長距離が得意でした。
小学1年生~4年生までは校内のマラソン大会で毎年学年1位、
思春期を迎え身体が変化しだした、5、6年生は共に4位という成績。

またその頃は父と一緒に、各地の市民マラソンに参加していました。

・二つ目
小さい頃からマラソン、駅伝、長距離観戦が大好きで、
世界陸上やオリンピックはもちろん、箱根駅伝をはじめとする大学三大駅伝や国際マラソン大会のテレビ観戦は欠かせない。
地元仙台市で開催されるクイーンズ駅伝、プリンセス駅伝は沿道で声援を送るのが、毎年の楽しみ。

だから長距離走についての知識と憧れだけはあったのです。

・三つ目
地道な自分との戦いが得意で、例えばサウナは暑くても辛くても、
いくらでも我慢できてしまう気質。
そんなちょっと変態みたいな気質がランニングには向いている気がしています。
以上、たったそれくらいしか思い当たることはありません。

高校時代は女子サッカー部に所属し、背が高いという理由でサイドバックを守っていましたが、その後の人生は運動から一切遠ざかり、22年間運動とは全く縁のない日々を送りました。

小学校のマラソン大会で優勝していたのは、本当に私だったのかと、
その記憶すら消えてしまうほどに、体力が衰えていくのは本当に早いもの。

20代の頃から移動はもっぱら車で、歩くことを避ける生活。
自転車も乗れないほど筋肉は低下し、
何も障害物のない地面で転んでは、擦り傷をつくるのが日常茶飯事。

3階に住んでましたが、エレベーターは必須。
たまにエレベーターがいっぱいで階段を使うと、はあはあ…
スタミナもなく、街中を歩いているだけで息切れがして、
夫と出会った当初のデートでは、「どうしていつもそんなに鼻息が荒いの?」
なんて言われていました。(笑)

若い頃はそれでも維持できていた体型でしたが、
30代後半にもなると驚くほどに贅肉がつき始め、
気づけば、人生でMAX体重を記録していました😨
それでも食べることが大好きで、夫婦で大好きな食堂巡りを楽しむ生活。

海外旅行へ行ってもスタミナが続かず、散策中でも座れるところを探しては休憩し、もしくはカフェでひと休み。
人生MAX体重+子宮に育てた1kgの筋腫のおかげで腰痛もひどく、
くしゃみしただけで激痛が…💦

それでも特に危機を感じるでもなく、まあいっか…と
大好きなサウナで汗を流しただけでダイエットになっている気がしていました(笑)

神が舞い降りた

そんな私がランニングに目覚めたのは、突然でした。
なんの前ぶれもなく、まさに俗にいう”神が舞い降りた”状態…

2023年3月に子宮全摘手術を控えホルモン治療を受けながら生活していた頃。
なんとなく見たタレントの井上咲楽ちゃんが出演しているテレビ番組、
「ランスマ」を見ていた時でした。

手術が無事終わったら私も走ろうかな…
と急に思ったのです。

手術への不安とホルモン治療の副作用に耐えながらの生活、
そしてトルコ移住の計画も進展しない悶々とした日々の中で、
それは一筋の明るい未来に感じ、目の前がパァーーッ🌈と明るくなったのを今までもはっきり覚えています。

(20年以上眠り続けていたこの身体で走れるのか?
 しかも今私は40歳…

 いや、走ってみせるんだ!!
 子宮も取って軽くなった身体で絶対走るんだ!!)

その想いだけで立ち上がり、それからの私は夢中でした。

手術後の楽しみに向けて、ランニング入門の本を図書館で借りてきて読んだり、きっかけを作ってくれた「ランスマ」のアーカイブを見たり、
ランニングウエアやシューズを探しに、今まで一歩も入ったことも興味すらなかったスポーツ店へ足を運んだり💦

そして手術が無事成功、子宮と筋腫合わせて1.25kg分を摘出。
体重もその分減少しましたが、
走るためにはもっと身体を軽くしなければ💦
と、退院後は大好きな町中華店巡りも中止し、食事改善でダイエットもスタートしました。

はじめはウオーキングから

いきなり走るのではなく、色々な情報を基にウォーキングからスタートすることに。

退院後の診察では、診察に行くたび主治医の先生に、いつからウオーキングしていいですか?走っていいですか?の質問攻め。

先生「そんなに走りたいの? (笑)
           少しずつ休憩しながらならウオーキングは大丈夫だよ。
           走るのはもうちょっと待ってね。」

そして入院からちょうど1ヶ月後の4月1日、ウォーキングをスタート✨
ちょうど桜が満開の時期🌸

風を感じながら歩くだけで、今まで味わったことない爽快感
見慣れた近所の道なのに、こんなにまで景色が変わってみえるなんて…

会社のある平日は、簡単にランチをとった後20分~30分のウオーキング。
休みの日は3km→4km→5kmと段々距離を伸ばして歩けるように。
そんな生活を1ヶ月続けただけで、
体重が退院後からマイナス4kg!

そして迎えたランニングデビュー

ついに先生からランニングの許可がおり、
2023年5月1日
ランニングデビューを果たしました✨

6時間に及んだ大手術からちょうど2ヶ月後のことでした。

※(はじめはランニングではなく、ジョギングからスタート)
違いについては私も知りませんでした
下記事を参照ください

はじめは、2kmも走れず、10分 1.5km走るだけで限界…
一週間後には、30分 4km走れるように🏃‍♀️

走ること、汗を流すことがストレス解消になり、
走っている時はなぜかネガティブな思考が浮かびません。
ある距離まで走ると、頭がパーツと軽くなり、その瞬間がたまりません。
これがランナーズハイというものだと後で知りました。

仕事でのストレスを抱えた日は、あー、走りたい!と思うほどに。
夜ランなんて最高のストレス発散で、
夜風がこんなに気持ちいいということを40歳で初めて知りました。

つらくても、ただ前だけを見て一歩一歩。
まさに私自身の人生のよう。
過去は振り返らない、未来だけを見据え一歩一歩。

身体がきつくても、心がまだ走れるなら走れる。

そんなふうにいつも自分自身に言い聞かせながら。


夏を制するものはランニングを制す

真夏は35度超えの日々でも走ることを止めませんでした。
日傘をさし日陰を探して歩く女性たちを、
日に焼けた肌にランニング1枚で、汗を流し追い抜く私。

アネッサの強力日焼け止めを塗っても、
すぐに滝汗が流れ、高校のサッカー部時代以来の黒さに自分でもビックリ…😫
そんな22年ぶりの日焼けも、走った勲章。
夏の思い出だね。
なんて何ごともポジティブに考えられるようになっていました。

”夏を制するものはランニングを制す”という言葉もある通り、
真夏のランニングの効果で、
炎天下でも8kmは走れるようになり、
体型にも嬉しい変化が✨ 

次第にウエストは引き締まり、
体重は退院後から10kg減!!

周囲からも、痩せたね~と驚かれるほどに。
年齢も8歳くらい若返ったよなんて言われ、
褒められることが快感でますます走ることをやめられなくなりました。

体重が少しでも減ると、その分走るのも楽になるため、
健康を意識したヘルシーな食事が当たり前となっていました。

どんなに苦しくて限界が近づいても、ふと空を見上げると、
泣いてしまうくらいに夏空が綺麗で、”ああ、私は今生きている”
と身体全体で実感できる。
そんな青空や新緑、鳥のさえずりが何よりのご褒美でした。

日本でいつも走っていた公園
この夏空がいつも疲れた身体を癒してくれた

そして、走っていると必ず脳裏に浮かぶ、
子宮全摘手術の治療にあたってくださった先生、スタッフの皆さんの顔、入院中の病室、10ヶ月間毎月通った婦人科の診察台…、子宮筋腫の痛みに苦しんでいた日々

(先生!先生のおかげで私は今走れているよ!
 子宮がなくたって、こんなに元気に走れているよ。
 生理が来ない身体だから、むしろ休む理由がなくて毎日走れるよ。 
 折り返し地点のこれからの人生を、私生きるよ!)

そして今、エーゲ海を走る

長年の夢であり目標でもあったエーゲ海で、走ること。
日本でのランニング中は、未だ見たことのないエーゲ海を目の前の景色に重ねながら走る日々。

(必ず見てやる!必ず私はエーゲ海を見る!トルコで暮らすんだ!)

 限界でもう足を止めたくなる私を、
 そんな強い気持ちが、脚を前へ前へ踏み出させてくれました。

そしてトルコ移住から1週間後の2023年11月1日

私の夢が叶いました✨

入院からちょうど8ヶ月後のことでした。

トルコは坂が多く、歩道も日本みたいに綺麗に整備されていないし、
石畳が多いため走りにくく、いかに日本の道路整備が行き届いているかを感じています。
そのせいか、長い距離を走ったくらいに息が切れているのに、
走行距離を確認すると、まだこれだけ?!
なんてことが多いです。
けれど、そんな走りにくい道だと脳が鍛えられるし、
坂道のおかげで心肺機能が高まり、脚の筋肉もついて、疲れにくい身体になりました。

また、トルコ人は日本人のように運動習慣がないためか、ランニングしている人をあまり見かけません。
たまに観光客の欧米人がランニングしていて、
すれ違う際に挨拶してくれたり😊

エーゲ海を眺める私のランニングコース
キツイ坂を登りきって見える風景
この景色に、つい足が止まってしまう
観光シーズンオフに入ったLadies beach
誰もいない砂浜と波の音が心を落ち着かせてくれる
ランニング中に出会うお友達たち


私にとってのランニング

それは、大袈裟にいえば今こうして息をしていることであり、
健康でいること、走れる両脚があるということ、
そのすべてに感謝するということ

海外旅行に行くとすぐ疲れて休憩ばかりしていた私でしたが、
今は20年前より体力があり、
移住したトルコでも、Google mapで徒歩30~40分くらいなら、
これくらいなら歩けるや、とバスは利用せず、
簡単に歩けてしまいます。

すべてが軽くなり、生まれ変わった身体で”いま”を生きています。


これからランニングを始めたいと少しでも思っているあなたへ

そして、これからランニングを始めたいと少しでも頭の片隅で考えている方がいれば、
まずは一歩外へ出て歩いてみてほしいと思います。

服も靴も、揃っていなくたってなんでもいい。
贅肉がついた身体でもいい。
髪型だってどうでもいい。
行き交う人がいても、誰もあなたのことは気にしていない。

だから外に出て外の空気を吸うだけでもいい。

そのかわり、一歩歩けた自分を褒めて、誇りに思ってほしい。

走らないなんて本当にもったいない


サーフがずっと健康でいられるように、サーフの美味しいごはんとおやつ代として大切に使わせていただきます♡