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目を背けたい現実 「インドネシア人が日本で運転する未来」

2025年、今年から「自動車運送業」として、外国人を雇うことができるようになる動きが日本で出ています。
インドネシア人の受け入れもその対象となっていて、日本・インドネシア両国の人材業界や該当企業の間では準備が進んでいます。

個人的には、この流れは絶対に止めて欲しいと思っています。

インドネシア人のドライバーが日本の公道を運転しているなんて、想像するだけで身の毛がよだちます。

それがなぜなのか、そしてインドネシア人が日本で運転するとどうなってしまうのか。またその解決策はあるのか。
インドネシアで毎日運転していて、日本でも一時帰国の度に運転している私の視点から考察していきたいと思います。

最低なインドネシアの運転事情

汚い言葉遣いをお許しいただきたいのですが、インドネシアの運転事情は日本のそれと比べると「最低」です。
一応インドネシアにも、スマホを見ながら運転してはいけない、飲酒運転をしてはいけない、危険運転に対する罰則、などの道路交通法というものは存在しているみたいですが、取り締まりは日本より厳しくないという感覚があります。

あくまで個人が運転していて感じることなのですが、インドネシア在住の方々には深い理解をしていただけると思います。
以下、挙げていきます。

(「日本で運送業として働くことを希望しているような層の人たち」を想定して書いていくので、異論は認めます。)

ルール面・安全面

・ウィンカーを出して曲がる車の方が珍しい
・ウィンカーを出したままひたすら直進する車が多い(戻し忘れ)
・ウィンカーを出していたとしてもその逆の方向に曲がってくることも多々ある
・白線はあることにはあるが、ほぼ無視されている
・一時停止線が存在しない
・割り込み運転がデフォルト
・車検がない
・一方通行の道をこじ開けて逆走してくる
・駐禁という概念がない(どこにでも停める)
・屋内駐車場などの暗い場所でランプをつけない(無灯火運転は当たり前)
・屋内駐車場での徐行運転は滅多に見かけない
・夜道でも無灯火で運転している車も少なくない
・ドラレコを搭載してく車はほぼない
・事故を起こしても警察を呼ぶ文化がない(基本その場でお金で解決)
・車間距離を開けるという概念がない

高速道路走行中なのに車間距離が全然とられない


マナー・文化面

・道を譲ってあげてもハザードでのお礼はしない
(ただし車内から手を挙げて感謝を伝えるシーンは意外とある)
・駐車場に停める場所がなければ、自分で駐車スペースを勝手に創り出す
・煽り運転が悪いという認識がない
・事故ったらどんまいというマインド
・人の命の捉え方が日本と違う(インドネシアの方が軽い)
・又貸しに対して抵抗感と責任感がない
・ゴミをどこにでも捨てる
・窓からゴミが飛んでくることがものすごく多い

スペック面

・地図が読めない
・書いてある文字の意味を理解できない(見逃す、読んでいない)
・わからないことがあればすぐ電話してくる
・トラブルへの対処能力が低い
・問題が起きるとすぐにパニックに陥る、もしくは勝手に意味不明な行動を起こす
・予測能力の圧倒的欠如(5m先すら予測して運転できない)
・物事の要約が苦手

日本で起こりうる未来

インドネシアの運転事情、運転をする人の様子は上記に述べたような感じです。
インドネシア人の運転手を日本で受け入れ始めると、どのようなことが起こるかを予想していきたいと思います。

事故の多発

まず第一に、交通事故の多発です。
無秩序な運転環境で生きてきたインドネシア人が日本で運転するとなると、規制だらけの日本の道を運転すると事故を起こしまくることは目に見えています。
一時停止はしない、逆走する、白線の概念がないため歩道を平然と走る、各所で見られると思います。

また、日本のようにドラレコで運転を録画されるという経験のないインドネシア人は緊張しがちな性格から、監視されていると「普段通りの運転ができず、グロッキーになってしまう」といい、事故を起こしやすくなると思います。

個人的には、もうこの受け入れ制度が始まったら、日本の公道を歩くことは極力やめようと思います。
徒歩で学校にご自身のお子様を通わせている方々も、本当に気をつけて欲しいです。

全ては「外免切替」といって、外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に”ものすごく簡単に”切り替えることができる制度が悪いと思います。
日本人は相当の時間とお金を費やしてやっとのことで運転免許を取得できるのに、インドネシアのようにお金で免許証を買える国の人に簡単に日本の運転免許証を交付されていく流れには納得できません。

交通の秩序が乱れ、大変なことが起こると思います。

業者による悲鳴

そして第二に、インドネシア人運転手を受け入れた業者が相当大変な思いをするということです。

悪気がなくても自分の運転が煽り運転になっていて、罰金、減点。
無灯火運転で罰金、減点。
一時停止違反で罰金、減点。
駐停車違反で罰金、減点。
無数にある日本の標識を覚えることができないため事故多発。
漢字(行き先)、地図が読めないため行き先に辿り着けず、出荷先や受取人から入るクレームの嵐、契約の打ち切り。
事故を起こし、物を壊し人を轢き、パニックに陥りそのまま逃走。

膨れ上がる罰金。
罰金は個人の責任として、運転手個人に支払わせる受け入れ先のスタンス
→お金の問題で失踪。
度重なる減点による免許停止、取り消し。
多額の損害賠償金、逮捕、強制帰国、会社の業務停止命令。

運送業者の多くは人手が足りないから賃金のある程度安い外国人を採用するのでしょうが、対応に時間を割かれ、思わぬ支出を余儀なくされ、ワーストシナリオとして業務停止命令、倒産を受け入れるという想定もしておかなければならないと思います。

じゃぁどうすればいいのか?

結論としては、
「インドネシアに日本式の自動車学校作り、そこから人材を送り出す専用の機関を作ること」だと思います。

ODAでも民間企業の合弁でも、お金の出どころはどこでもいいので、まずは日本の道路標識などが設置してあって、日本のような厳しい教官がいる教習所を作ります。
時間はかかるかもしれませんが、そこを合格した人材のみが日本で運転できるようにするのがベストじゃないでしょうか。

費用対効果を考えれば、インドネシアで教習所をつくちゃった方が良さそうだと私は考えます。(もちろん利権の関係などはあると思いますが。)

あと、日本の運送業者の人たちも、
中間業者(人材関連の企業や団体)の人たちも、
1ヶ月でいいのでインドネシアの道を毎日運転してみるのはどうでしょう?

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