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子育て内省日記11〜判断力•積極性〜

休日の朝。息子のサッカースクールに向かう。通い始めた頃は息子には大きかったスクールのユニフォームが、今の体格にはちょうどあってきた。娘は息子の練習の間に外遊びができるのを楽しみにしているのか、嬉しそうについてくる。雨が上がった後のグラウンドは湿度が高くじっとしていても少し汗ばむ。


最初は基礎練習。ボールタッチの加減ができずにボールを追いかけていることが多かった。今は自分の足が届く範囲にコントロールできるようになった。練習への集中力も格段に上がっている。グラウンドに落ちている草花を拾い集めている娘に注意しながら、息子の練習を見守る。

練習後半は試合。コーチの指導通りにチームメンバーで話し合い、ポジションを決める。自分にあっていると分かっているのか、早々にサイドに向かう。タッチライン上に立ち、試合が始まるのを待っている。広がりすぎでメンバーからのパスが届かないのでは…、と心配になる。

試合開始。みんなボールに集まらず、それぞれのポジションでプレーする。息子も自分の場所を守りながら、味方のフォロー欠かさない。性格が表れているのか守備の意識が高い。しぶいな。自分の足元で集めてきた草花を並べておままごとをする娘の相手をしつつ、試合を観戦する。

息子がボールを奪った。空いているスペースへボールをはこぶ。ボールを少し前に蹴ってしまったが、トップスピードでゴール前まで走り、シュート。ボールがゴールネットに突きささる。「スペースへのドリブルとシュート、ナイス!」とコーチが声をかける。息子がガッツポーズで喜んでいる。

最近までボールを受けてもキープせずに、やみくもに蹴ってしまっていた。味方にボールを譲ることも多かった。その度に息子と試合の動画を見たり、図を書いて動き方を復習した。ポジションを守れただけでも立派な成果だが、スペースに状況判断とドリブルしてシュートまでもっていく積極性が身についていたとは思わなかった。

練習後、その日の優秀選手に選ばれた息子。自慢げにトロフィーを片手に戻ってくる。よく動いた上に気分が高揚しているのか顔が真っ赤だ。「ゴール決めたよ!」「よくやったね!」頭をゴシゴシ撫でてあげた。帰ろうとした時、娘がいないことに気づく。まずい…、慌てて周りを見渡すと娘は遠くの草むらでちょうちょを追いかけていた。「帰るよー!」と娘に声をかけ、グラウンドをあとにした。

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