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子育て内省日記10〜気づき•気遣い〜

週末のお昼。そろそろお昼ごはんを準備しようとキッチンに立つ。洗い終えた食器を片付け、冷蔵庫の中の残り物を確認する。子供たちが好きなぶっかけうどんにしよう。薬味を取り出し、キッチンに並べる。

「お手伝いしたい!」娘がキッチンに走って向かってくる。最近はよくお手伝いしてくれるようになった。薬味の水洗いを娘にお願いする。結局、時間と手間は変わらないが、お手伝いしてくれることで会話が弾む。息子はこちらのことに興味がなく、空想の世界で何かと闘っている。

「どうしてパパは最近よく寝てるの?」唐突に娘が聞いてきた。「お薬もたくさん飲んでるよね?」よく親の様子を見てるなと思った。「そうだね。パパはたくさん寝ないといけない病気とお医者さんに言われたんだ。それでお医者さんか眠れるようにお薬をもらって飲んでるんだ。」と返すと、「えーそうなんだ。しばらくお医者さんのところに行かないといけないんだね。」と娘は心配そうに言った。

病気が分かった時は娘はよく分かってなかったが、パパの様子が前と違うと気づき始めていた。いつの間にかコミュニケーションもスムーズに取れるようになり、気遣いもできるようになった娘。病気のことは息子にしか話していなかったが、娘にも聞いてもらおう。自然にそう思えるほど、娘は成長していた。

薬味が入ったボールから水が溢れ出ている。薬味が水に長く浸かり萎び始めていた。お腹が空いたのかゴロゴロしながら息子がお昼ご飯はまだかという目でこちらを見ている。「そろそろ水洗いおしまいにしようか。」まだまだ自分の病気のことを娘に聞いてもらいたかったが、娘とお昼ご飯の準備をすすめた。

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