【恋愛小説】余命1日の花嫁(4489文字)
「熊谷さん、うちの娘と結婚してくれないか?」
「え?」
急なことで訳が分からなかった。
「すまんすまん、娘が君のことがものすごく好きなんだ」
「は、はぁ…」
自分は公園のベンチに座っているといきなりそんなことを言われたのだった。
正直何がなんだかよくわからなかった。
「頼む、娘は余命があと少しなんだ。現代では解明されていない謎の病気にかかっている」
「え…?」
とりあえず話だけでも聞くことにした。
「ちなみに娘さんの余命はあとどのくらいなんですが?」
「………。