”病休”と”復帰”が私にもたらした変化 第四話
「復帰。その先へパート②」
第三話を読んでくださり、ありがとうございました。
第四話では、
「復帰。その先へパート②」
ということで、「私の中で起こりつつある変化」を取り上げていきたいと思います。
それではどうぞ!
前回のつづきから…
担任外(いわゆる「級外」と呼ばれるポジションですね)で、様々な児童と関わることを経験しました。
私の中で変わっていったもの。
それは、児童理解と学校運営という二つの側面における意識です。
「やってみようかな」から得た感動〜児童理解の深化〜
一つ目の児童理解における意識の変化。これは、多様な実態をもつ児童とじっくり関わることでより個を意識するようになった、といった感じ。
自分がこれまでに受け持ってきたクラスには30数人いて、十人十色みたいにそれぞれが違うことは当然のことで。そのことを頭に入れて年度当初から児童理解に努めて支援・指導等を行います。少なくとも、この児童理解をベースに授業づくりや関わりを行ってきました。
(しかし、他業務もあり、30人余りを見ているので、なかなかうまくはいかないもので…(言い訳してすみません。本当にすみません。))
級外の私の仕事では、個と関わることが多く、学習支援にしてもそうで、 自分で1時間分の学習を進めたり、自分で一日の過ごし方を決めたりし、私はそれを確認し必要に応じて助言するといった感じ。
(一応、担任の先生からは教室ではこんな時間割だよ。こんなことができるといいね。とその日の予定や週の予定とメッセージが入ったものをもらっています。子どもたちはその予定を参考にしながら自分の予定を考えるわけです。)
私は、その子の今日の調子と表情などを見ながら、挨拶をしたり予定の相談をしていました。学校に来るだけでも結構なエネルギーを使う子どもたちです。そんな子どもたちに、あれやろうか?これやろうか?のウェルカムクエスチョンはNGでしょう。
前に話題になったものや何気ない世間話などから始めます。本人から話し出す時は、全力で聞き手にまわり、話したいことを話してもらえるよう努めていましたね。
学習は基本ミニレッスンを行った後に、自学のような形で進めます。わからない部分があれば聞きますし、課題が簡単であれば追加のものを出していました。
こんな感じで、私と子どもたちとの関係ができてきた時にふと思ったのです。
休んでいた際に私なりに学んだことをどうにか活かせないか。
SNSの未知の世界で出会った数々の実践。そこから刺激を得て、自分なりに学んだ理論、方法などなど。それは、今こそ生かすべきじゃないか!
なんて思ったわけです。
まず行ったのは、毎時間進められた学習に対しての振り返り。この振り返りを通して、何を学べたのか、何が良くて学習がうまくいったのかを一緒に振り返っていきました。2、3日もやれば、「先生、いつものあれでしょ?」といった反応が返ってきます。その振り返りの質も子によって様々。その子その子に応じて、声掛けの内容を変えて自分の学習をメタ認知できるよう支援しました。これは、いわば「けテぶれ」の導入に近いですね。
他には、プリントばかりで飽き飽きしている子もいたので、管理職に許可を得て、Kahoot!を導入しました。
すると、どうでしょう。同じわり算の問題や漢字の問題でもどんどん繰り返し取り組むじゃないですか。
プリントをやらないわけではないですよ。プリントもやるんです。Kahoot!は学習の終わりや初めの時にサクッと五分程度でやるんです。
これを積み重ねる。そして、実践を通して成果を感じる。そんな小さな?達成感を子どもたちに感じさせることで、学習への姿勢は少しずつ変わってきました。
「やってみようかな。」です。
この言葉って何気ない一言ですが、とても価値ある一言だと実感しました。
なぜか。
これまで、安心して学校にいくことができずにいた子どもたち。
学校にきたのはいいが、学習をするまでに大きな壁があった子どもたち。
学びたいけれど、自分の思うように学べない子どもたち。
そんな子どもたちから聞けるこの言葉。なんとも言えない、そう、感動の一言です。
「やってみようかな」がなければ、何事も始まらないのです。
そのやってみようかなが聞けてから、私の方でも実践へのエンジンがかかり始め、管理職や担任の先生と相談して色々と策を講じていくことになります。
個との関わりからそれぞれの学びの在り方を考え、そして様々な学びの在り方を生み出す。
これは、もしかしたら、個別最適な学びに通じるものなんじゃないか。そんな気づきがあったわけです。
こんな貴重な経験が復帰早々にできたことは、とても恵まれていたんだろうなと思います。管理職に感謝です。
で、気持ちが入りすぎて長く書いてしまいました。
またこれ以上書くと、すんご〜く長くなるので、次回パート3として記事を出したいと思います。
ということで、第五話に続く。。。
次回、第五話
「復帰。その先へ パート③」
私も歯車の一つだった
第四話も読んでいただき、ありがとうございました。
次回は私に訪れた変化二つ目のパートになります。
くどくど書いてる感があるかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。
では、次回に。。。