順序と覚悟と役割りと
弟が亡くなった時に、祖母には伝えないことに、みんなで決めた。
「逆さは嫌だよ」
って、常々言っていたから。
祖母も、弟さんに先立たれている。
自分より年若い人に先立たれるのは辛いし、生きてて欲しかったと思う。
父を看取り、子供たちは大人になったから、もう、いつでも良いと思うようにもなった。
でもね、母を越しては逝けないんだ。
それは、子供たちのためにね。
だから、健康に心穏やかに暮らす。
まだ少し早いからね。
順序を守ることができなかった弟のためにも、私たちは守れたらいいなと思っている。
エンディングノートを書いて、時折り更新している。息子たちにも、その存在を伝えてある。
それは遺された人が困らないために。
準備をする人ほど、長生きだとも聞く。それは、いろいろな事に配慮して日々を過ごすから…らしい。
会社からの戦力外通告にも覚悟している。さすがに上司には言わないけど、仲間うちではね、まな板の上の鯉だねって話している。
そうすると不思議と落ち着いて、肝が座ってきて、そうなったらこうしようって構想する楽しみもできた。
その方が健康的で、心によい。
日常的に事件は起きるから、ついジタバタしちゃうけど、最後の覚悟ができていると、気持ちが落ち着くまでの時間が短くなってきたようだ。時薬の効き目が早い。
noteに出会えたことも
とっても良かった。
こうして、人に言わないことをアウトプットできて、後から読み返せる上に、ステキな方々に読んでももらえる。
贅沢な場所だ。
本社に出張してきたら、とても充実した1日だった。やっぱり仕事が好きなんだろうな。
久しぶりに古くからの仲間に会い、新しく加わった仕事も場数を踏んで慣れてきて、忙しい人たちの役に立てるのが嬉しいと再認識した。
きっとリモートワークが、さびしいんだ。体は楽だし介護しながらの身には、とても助かるのだけれどと、贅沢を言っている。
仕事が増えたから、出社の機会も増える。親は月の半分をショートステイに頼むので、タイミングとバランスが良いのかも知れない。
お世話をする事になったボスと、何年かぶりに再会したら、以前にも増して華やかで明るい…真紅のバラのような人になっていた。
花束やフラワーアレンジメントに添える、かすみ草やユーカリのように、真紅のバラをそっと支えられたら良いなと思った。
これは、会社員生活を締めくくる仕事になるかも知れない。