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青は藍より出でて藍より青し

子供たちから学ぶことが多くて、救われたことも多い。


あの子たちの父親が、私からすると何を言い出すか分からない人で、ある時ついつい息子に

「どうしよう…」

って呟いちゃったら

「そん時はそん時」

と即答された。

私がジタバタしていた間も、なんだか冷静で動じなく見えた。心の中は分からないし、私が動揺するから彼はそうするしかなかったのかも知れない。


もしかすると彼の選択は、
私なんかを軽く超えて
幸せなのかも知れない。


そうだったら良いな。
それが何よりなんだ。


世に言う幸せとは形が違って見えにくいのかも知れないけど、人それぞれ…
十人十色だからね。


前にもnoteに書いたのだけど


その、何を言い出すか分からない人のお母さまが私に

「あの子は別れた亭主に似ていて
 嫌だったのよ」
「死んじゃえばいいのに」

などと言っていた。
私の息子のことは

「目の上のたんこぶ」

と宣った。

親子だから似ていて当たり前だし
その"別れた亭主"を選んだのは
あなたじゃありませんか
って思ったけど

そんな事、口が裂けても言えないから
黙っていました。


聞いているのもつらいので、離れることができて良かったのでしょう。

青は藍より出でて藍より青し

親子にも当てはめてみる

私よりは頼もしくなった息子を
嫌だと思った事は、幸いにもない。

ムカつく事はあるけど 笑
たいがい私がトンチンカンなだけみたい。


うちのおばあさまも、180度違う。
振り返れば、もう私の歳の頃には寝て暮らしていた事になる。
もったいなくて私には考えられない。


ショートステイから帰って来てからの訪問看護師さんとの会話が聞こえた。

「食って寝てテレビ観て
 ただそれだけ。
 行きたいところじゃないね。
 あんたも
 歳とって行くようになったら
 分かるよ」

実に可愛くない。
看護師さん、本当にごめんなさいね。

おばあさまの日々は、ショートステイでも家でも変わらない。
ただ、自分のテリトリーじゃないから居心地が悪いのでしょう。


だけど、そうさせてもらえるのは、清潔に安全に世話をして下さる職員さんのおかげなのに、そこに思いは至らないのかしら。

寝たきりな訳じゃないから、できることはあるし、いろいろと促したり誘ったりしたけど、なにしろ意欲がなくて動かない。
ついね『幸せなのかしら?』と思ってしまう。きっと幸せの形が違う。


その反面教師のおかげさまで、私としては自分の先々のための色々な準備をしている。

結果的にどうなるかは分からないけど、その準備の過程は楽しくもあり安心でもある。

1歩踏み出してみて
間違えたら立ち止まって
頼れる誰かと会話して
1人の時間も楽しんで

そんな繰り返しの毎日を味わっていきたいな。

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