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おじさんの伸びしろはまだ終わらない
今年はこれまでにないほど多くの出会いに満ち、その中で新しい価値観や知識に触れる機会に恵まれた一年だったように思う。
これまで全く経験のない仕事、一つ一つの取組みが全てチャレンジでした。
やっていることがスタートアップ要素の濃い製品やサービスを扱う以上、周りの協力がないとあっという間に頓挫してしまう難しさがあります。
だからこそ、縦割り組織の中を横断し、部門間の垣根を超えて完成させたPR動画の制作は私にとって特別な達成感と大きな自信をもたらせてくれた。
特に、若い人たちがSNSを駆使した告知やPR手法のノウハウを丁寧に教えてくれて、成果へのぼんやりしていた道筋が輪郭を帯びてくっきりしていく。
初心者は付いていくのに必死だった、、、
「ムクドリさん ここにテロップ入れるともっと伝わりやすくなりますよ。」
「この映像が完成したら、次はセミナーのライブ配信に取り掛かりましょう!」
「どうせならコラボ企画にして予算を抑えて、効果は倍にしましょうよ!!」
「Z世代の一人としてこれから入ってくる人たちのロールモデルになれればと思って今を踏ん張りたいんです!」
「次回東京に来た時も必ず寄るのでまた意見交換しましょうね!(ガッツポーズ)」
キャリアは関係ない。
やる気があって実力を試し、結果を求めるエネルギーに溢れた世界がそこには広がっていた。
そのどれもが生き生きとしていて爽やかで、私にはとっても新鮮だ。
既に50代の私
彼らからしてみれば、「他部門の迷えるおじさん」としか映っていないかもしれない。
ただ、彼らと一緒に仕事して会話をしていると今の私でも多少の伸びしろがあるのだと感じさせられる。
デジタルやAIを使った広告やイベントの企画、それにまつわる法的遵守事項など沢山のことを教えてもらって、日々学びながら僅かでも成果を残すことが出来たってことは、そう思うのも間違いではないだろう。
せめて少しでも足しになっていないと、彼らに申し訳が立たないもの。
一方、自部門では組織の見えない鎖に縛られたような窮屈さを感じることがある。
でも、何も今に始まったことじゃあるまい。
やる事を考える。
手を動かす。
時には足も動かす。
人の話に耳を傾ける。
ただそれらを全うしていく。
せっかく彼らから吸収したことを我が身から離してはなるまいと、黙々と地道に繰り返す。
そうしたら必ず形になるってことを若い人たちから今年はいっぱい学んだ。
時に、辛く重たかった日々の気持ちは、こういう思考にたどり着くための必要なプロセスだったのかもしれない。
彼らの生き生きとした情熱が私に新たな視点をもたらせてくれたことに心から感謝しています。
そんなわけで、おじさんの伸びしろはまだまだ終わるつもりはない。
そう信じて、来年も着実に歩いていこうと思う。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
タイトル写真は椿です。
秋の名残りで敷き詰められた黄金色、情熱的なホットピンクが色鮮やかに歩道を染め上げていました。
寒さを忘れさせてくれます。