「いつかくるその日」

 静けさが漂う夜。ワンルームの中、僕は重い溜息をついていた。

 明日友人と出かけるのだ。出かけるのが非常に億劫なのだ。友人が嫌いなわけではない。ただ出かける。他人と会うというイベントが辛いのだ。

 頭を抱えながら、僕は眠りについた。

 
 
 朝を迎えた。憂鬱な気分も目を覚ました。ああ、足が重い。地震とか友達が急用になったとかならないものか。

 ため息がここ数分で何度も出てくる。ここまで出るとギネス世界記録に残る自信がある。服を着替えて、友人宅へ向かった。

 友達っていいな。

 


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