「睡眠不足が、全ての元凶」
深夜三時。アラームの音で目が覚めた。冷水で顔を洗って、荷物を持って職場に向かった。
真夜中ということもあり、外にはトラックや工事現場の人間くらいしかいなかった。ここのところ、睡眠不足が続いているせいか、頭が割れるように痛い。
血液が流れる時の脈打つ感覚がダイレクトに脳に響いている。職場について淡々と仕事を行なった。世界なんか壊れてしまえ。なんでこんな朝早く叩き起こされないといけないんだ。
選んだのは自分だなんて分かってる。それでも残業続いて、睡眠不足が多いとこんな風にも思ってしまう。だけど今日、今日さえ乗り切れば明日は休みだ。眠れる。やっと終わるのだ。
帰宅した。今日も残業だ。憎い。全てが憎い。労働も生活を縛る金も社会も全てが憎い。全ての憎しみを抱えて僕は眠りについた。
長い眠りから目が覚めた。世界って美しいな。