「不快感と僕」
バイトの昼休憩。休憩室の中、物凄い不快感に苛まれていた。
歯の間に食べ物が詰まった。正確にはカップ麺に入っていたかやくのネギだ。しかもこのネギ。歯と歯の間に見事にフィットしてやがる。腹が立つ。こういう時に限って爪楊枝もない。
腹が立つ。僕は近くの水を手に取り、うがいの容量で口内で水をかき混ぜた。しかし、取れない。
トイレの洗面台で鏡を見た。口を開いて、詰め物の位置を特定した。指を突っ込んだ。頼む取れてくれ。
鏡の前で格闘すること数分。僕は勝利した。
時計を見るとすでに休憩時間は終わっていて、すぐさま持ち場に向かった。