「GWに祝福を」

 日本人の大半が歓喜する期間。Golden Week。しかし、そんなもの僕には関係ない。

「いらっしゃいませー!」
多くの客人が店内に傾れ込んでくる。僕や仲間達は必死に仕事をこなしていた。

 僕にとって拍手喝采のGolden Weekではなく、Great Warだ。

「注文いい?」

「料理まだ来ないの?」

「すみません! 子供がご飯こぼして雑巾ください!」
巻き起こるトラブルや試練に対応していく。持ってくれ僕の体。血と肉が叫んでいる。これ以上はいけない。

 それでもやるのだ。僕は体に鞭を打って、仕事に励んだ。

 無事、全ての仕事を終えて家に帰った。帰りにコンビニで買ったビールを呑んだ。

 気絶しそうな程、美味かった。激動のGWはこうして幕を閉じた。
 

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