「マスコット」
照りつける太陽の下。僕は別の存在になっていた。多くの人で賑わうテーマパークの中、多くの入場客が僕に駆け寄ってくる。
気分は悪くない。しかし、一つ難点がある。熱い。絶望的に熱い。
まずい。視界が揺らいでいく。頭も痛い。やがて、目の前が真っ暗になった。
気がつくと僕は待機室にいた。どうやら倒れてしまったようだ。その後、偉い人に心配と同時に叱られてしまった。もっとこまめに休憩をしろと言われた。
待機室の外に出ると別の人が僕の着ていたマスコットを着ていた。その周りには多くの観客が集まっていた。
夢を提供する。ここにいる以上、これを忘れてはいけないのだ。眼前のマスコットを見ながら、しみじみと思った。
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