「リラックス」

早朝。僕は一人、霧がかかった山に登っていた。本気の登山ではないので、かなり軽装だった。高い場所を見ると何故か、登りたくなってしまうものだ。

 しばらくすると滝が見えて来た。無限に続く水の落下に思わず、息を飲んだ。水飛沫とともに飛んでくるマイナスイオンが心地よい。

 普段住んでいる場所では到底味わえないものだ。指を頭の上で組んで、体を伸ばすと睡眠と登山で硬くなった体がほぐれた気がした。

 東空に目を向けると朝日が昇っていた。

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