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【二十四節氣・大雪】
~二十四節氣・冬 <仲冬>~
【「大雪」(たいせつ)太陽視黄経 255度】
12月7日~12月20日の頃
本格的な寒さとなる頃
冷たい北風がふき、
冬も本番を迎えます。
北国では、雪が本格的に
降り始め
山々は雪景色となり
静かな時をむかえる。
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「暦便覧」より
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也
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~七十二候~
第六十一候<大雪・初侯>
【閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)】
新暦12月7日~11日頃
第六十二候<大雪・次侯>
【熊蟄穴(くまあなにこもる)】
新暦12月12日~12月16日
第六十三候<大雪・末侯>
【鱖魚群(さけのうおむらがる)】
新暦12月17日~21日
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「雪」
私が暮らす鹿児島では
冬の間に、雪は何回降るでしょう。
1回か2回。
降らない年もあります。
今までの人生の中で
北国で暮らしたこともなし。
ワタクシにとって
「雪」は、経験として
身近なものではないのです。
経験したことないこと
身近ではないこと
だからこそ
思いを巡らす。
ということもありますよね。
二十四節氣は、
一つの節氣を
漢字二文字で記します。
その二文字に
その時の季節感を
こめています。
南国鹿児島育ちの
ワタクシにとって、
「大雪」「小雪」は
まさに、
思いを巡らす節氣です。
雪と共に過ごす冬の暮らし。
雪の冬山の静けさ。
雪に反射する光。
どんな感じなのだろう・・・。
今のように情報を
素早く伝達する手段がなかった昔。
様々なことは、
主に言葉(書物)で
時間をかけて
ゆっくりと
遠くの地域や異国へ
伝わっていったことでしょう。
言葉は、旅をする。
言葉に出会った人々は
見たことない
聴いたことない
食べたことない
未知なものへ
思いをめぐらし
憧れを抱き
そして、
強いおもいをもつ者は
一目みたいと、
感じてみたいと
そこへ、むかって
旅立ったことでしょう。
言葉が旅をするように、
人々も、旅をする。
「経験がない」とは、
「可能性に満ちた豊かなこと」
という一面もあります。
冬は、
春に「芽吹く」為の力を蓄える
「静の期間」<こもる期間>。
この「静の期間」<こもる期間>に
自分が心惹かれる、
「未知なもの」へおもいめぐらす。
そうすることで
より深い創造性に満ちた時と
なるのだとおもいます。
それは、
春へ向けての
自分自身の芽吹きの力と
なることでしょう。
鹿児島は
冬らしくなったとおもえば
ここ数日は、暖かな日が続くそう。
気候の変化には、用心、用心。
心身への滋養をお忘れなく。
よき日々をお過ごしくださいませ。
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