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御相伴衆~Escorts 第一章 第七十三話暗澹たる日々③「身体に心が追いつく迄・・・」

 朝陽が眩しい。三の姫は、これまでになく早起きをして、柚葉の部屋を訪れようとしていた。

コンコン

「あれ?柚葉、お部屋にいませんか?鍵がかかってる・・・のかな?」

 困っていると、廊下の向こうから、女官のアカツキがやってきた。

「え?・・・まあ、姫様?随分、早起きされて」
「うん、お勉強、ずっとしてなかったから、少し、柚葉に様子、聞いておこうと思って・・・」
「ああ、ちょっと、待ってください、きっと、今、お散歩かしらね・・・」
慈朗シロウのとこにいるのでしょう?」
「・・・、姫様?・・・えっと、あの」
「もう、暁、驚かないで。姫だって、知ってるもの」
「知ってるって?」
「内緒のこと・・・うーん、あっちのお部屋でご一緒なら、女美架メミカはお邪魔だから、お部屋に帰ります。ありがとう、暁」

 姫様。なんか、一足飛びに、大人になられたのですね。物分かりも良すぎるし。ある意味、とても、心配です。あれから、あまり、お召し上がりにもなっていないご様子だし。イチゴのムース、お作りしたのだけれども、半分しか、召し上がってくださらなくて。まあ、お熱も出ていたので、病み上がりということかもしれませんけどね。

 暁は、姫の姿を見ながら、そのように思っていた。

🍓🔑🎨⚔

 三の姫は、心に決めていた。

 そうなんだ・・・学校があるから、数馬には、会わなきゃいけない。でもね、姫は、お勉強、頑張ってくように、って、そっちに、集中することに、決めたんだ。

 学校に行く時間となり、玄関に、御相伴衆のメンバーが、それぞれが現れている。・・・ある一人を除いては。

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