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育児の実態を数字で紐解く!赤ちゃんのお世話にかかる時間と回数を徹底分析

「育児は大変」「自分時間がなくてストレスが溜まる」という言葉、よく耳にしますよね。でも、具体的にどのくらい大変なのか、なぜ、自分時間が取れないのか、漠然としているものです。私も妊娠中は、期待と不安が入り混じり、育児の実態がわからずモヤモヤしていました。

そんな中、2024年2月に第一子を出産しました。そして、赤ちゃんのお世話にどのくらいの時間を費やすものなのか、具体的に知りたいと思い、退院した日から赤ちゃんのお世話記録をつける決心をしました。

記録をつけていたのは、下記の項目です。

  • 授乳

  • ミルク

  • おむつ替え(おしっこ・うんち)

  • 爪切り

この記事では、私が半年間にわたって記録したデータを元に、育児の実態を数字で紐解いていきます。数字で見ると、「赤ちゃんとの生活は大変って本当?」や「なんでこんなに自分時間がないんだろう」と、漠然とした不安が具体的なイメージに変わるはずです。

これから赤ちゃんを迎える皆さん、そして今まさに育児に奮闘中の新米ママ・パパの皆さん。この記事が、あなたの心の準備や時間管理の参考になれば嬉しいです。私自身、この記録を振り返ることで、「自分時間が確保できない」と焦っていた気持ちを客観的に見つめ直すことができました。

それでは、驚きの数字とともに、赤ちゃんとの日々を覗いてみましょう!



基本情報

育児記録を紹介する前に、私の基本的な情報をお伝えします。私は2024年2月下旬、第一子となる女の子を出産しました。現在、育児休業中です。

母乳?ミルク?混合?

母乳メインだけど、娘を預ける時のことを考えて、「母乳:ミルク=8:2」の混合育児を目指そうと考えていました。しかし、娘はミルクがあまり好きではないようで、生後5か月頃には完全母乳育児へと移行しました。

里帰り出産、産後の親の協力について

私の家から実家までは、飛行機で片道2時間ほどかかります。また、夫と一緒に育児をしたいという思いがあり、里帰り出産は考えませんでした。夫の実家は近くにありますが、義両親ともに働いていることもあり、産後、おかずを数回頂く程度で、赤ちゃんのお世話のために我が家に来たりすることはありませんでした。

夫の育休について

夫は退院後、数回に分けて合計3か月程度、育児のために休暇を取ったり、在宅勤務を増やしてもらったりしました。特に、産後1か月は私と赤ちゃんのことをたくさんサポートしてくれ、私は体の回復に専念できたので、とても助かりました。


1. 半年間で1,658回!授乳は想像以上の時間と労力がかかっていた

半年の総授乳回数は1,658回、合計時間は500.5時間でした!

それでは、さっそく実際に私の赤ちゃんのお世話にかかった時間を見てみましょう。上の図は、私の生後半年間の授乳に関するデータです。

この表を見ると、授乳にかかる時間と労力の大きさがよく分かります。まず、驚くべきは授乳の総回数です。生後半年間で1,658回もの授乳を行っています。そして、授乳にかかる総時間は、半年間で合計500.5時間、つまり約20.85日分もの時間を授乳に費やしている計算です。

もう少し具体的なイメージが湧くように1日あたりの平均を出した数字を抜粋してみましょう。

合計と1日あたりの平均を並べてみました

記録を分析してみると、授乳時間は2.5〜3.3時間と大きな変化はありませんでした。月齢が大きくなるにつれて、授乳のリズムは安定してきましたが、1 回に飲む時間も延びてきたため、そこまで差がでなかったと思われます。

授乳のために、1日あたり平均で約2時間55分が授乳に使われていました。2時間55分は、1日の約11.5%もの時間になります。

「授乳って、ただおっぱいをあげているだけでしょ?」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、首が座っていない赤ちゃんを抱えておっぱいを飲ませるのは、とても難しい作業です。授乳姿勢がうまくとれないと、赤ちゃんがうまくおっぱいを飲めなかったり、乳頭に傷ができて乳腺炎になったりと、何かとトラブルに繋がります。(私も腱鞘炎になりかかったり、乳腺炎の一歩手前までいきました汗”)

赤ちゃんと自分の授乳姿勢に気を遣いながら、毎日2〜3時間の授乳は、なかなかハードでした。

初めの頃は、授乳後に赤ちゃんをベッドに下ろすタイミングが分からなかったり、ベッドに下ろした後も息をしているか不安になったりで、自分が寝るタイミングを逃しては次の授乳へ突入することもありました。最初の1〜2か月は数字以上の負担がかかっていたと思います。

2.ミルク嫌いの赤ちゃんはどのくらい飲んでいた?

母乳育児を軌道にのせることに集中していたら、ミルクを飲まなくなりました

先にも述べましたが、私は母乳中心の混合育児を考えていたため、退院後2か月までは母乳育児を軌道にのせるために、ミルクは週に1回のペースで与えていました。

3か月目以降、ミルクを与える回数を増やそうとしましたが、元々ミルクをあげる回数が少なかったせいか、ミルクを嫌がるようになってしまいました。そのため、ミルクにかける時間はだいぶ少なくなっています。

また、ミルクと母乳の混合育児を考えていましたが、結果的にうまくいかなかったことから、私は以下のことを痛感しました。

  • 早い段階からミルクに慣れさせることの重要性

  • 混合育児の難しさ

  • 計画通りにはいかないことを前提に、育児計画は柔軟に調整する必要がある

結果として、完全母乳育児に移行し、私の授乳負担が増加しましたが、この経験は育児における柔軟性の大切さを教えてくれました。

3. おむつ地獄!?1日のおむつ替え回数と時間の推移

おむつ替えは、赤ちゃんがいる家庭にとって避けられない日常的なタスクの1つです。しかし、おむつ替えの作業というのは、授乳と比べて慣れるのが早いこともあり、その頻度は意外と見落とされているかもしれません。

我が家の半年間のデータを分析すると、おむつ替えの実態が明らかになりました。まずは、おむつ替え、おしっこ編を見て見ましょう。

おむつ替え(おしっこ編)

1日あたり9.35回、2.5時間に1回おむつ替えをしている計算です。

半年間のおむつ替え(おしっこ)の回数を見てみると、驚くべき数字が浮かび上がりました。なんと、我が家では、半年あたり合計1,643回ものおむつ替えを行っていました。これは1日平均で9.35回、つまりの2.5時間に1回のペースでおむつを替えていたことになります。

最近の紙オムツは吸水性が高く、長時間つけていてもムレ感が少ないと聞きますが、私はこまめに取り替えるようにしています。

確かに、紙おむつはコストがかかります。しかし、紙おむつをケチって、お尻に肌トラブルが起きてしまうと、病院に連れて行く時間や手間がかかってしまうかもしれません。何よりも、おむつ替えは赤ちゃんの快適さと健康を守る重要な作業だと考えています。

おむつ替え(うんち編)

1日あたり2.5回、9.6時間に1回おむつ替えをしている計算です。

次に、おむつ替え(うんち編)について見てみましょう。うちの赤ちゃんは、半年間で合計465回のうんちをしていました。これは1日平均で約2.5回になります。おしっこと比べると回数は少ないものの、1回あたりの手間や時間は比較的多くかかります。

生まれてすぐは、消化器機能が未熟なこともあり、生後1月目は1日平均5.8回、生後2か月目は4.6回と排便の回数が多くなっています。その後、成長に伴い、排便の回数は少しずつ減っていきました。3か月目以降は安定して1日に1回前後のペースになってきました。

また、生後半年を過ぎてから離乳食をスタートさせましたが、便の様子が徐々に変化していく様を観察するのも面白いです。

4. 意外と侮れない!爪切りの頻度と所要時間の実態

赤ちゃんの爪は柔らかくて小さくて、神経を使います。

半年間の記録を見ると、手と足合わせて65回の爪切りを行い、かかった総時間は約5.4時間でした。

回数や時間だけをみると、授乳やおむつ替えと比べて、小さな作業に見えます。しかし、爪切りは、赤ちゃんが自分で顔を引っかいてしまうリスクを減らし、清潔さを保つために重要なケアで欠かすことができません。

赤ちゃんの爪は非常に小さくて柔らかいため、爪切りの際には神経を使います。また、間違って指を切らないように、切るタイミングも重要です。我が家では、赤ちゃんが寝ている間に爪を切るようにしています。

赤ちゃんが寝ている時間は、貴重な自分時間でもありますが、2〜3日に1回は爪を切ります。たまに起こしちゃって、あちゃーっとなる日もあります。

自分時間が足りない!残された時間はたったの数時間!?

赤ちゃんのお世話+睡眠、食事などの外せない日常生活=1日の56.7%!

上記の円グラフは、私の半年間の記録を基に、1日24時間の平均的な時間配分を示しています。この表を見ると、なぜ新米ママやパパが「時間が足りない」と感じるのか、一目瞭然です。

驚くべきことに、今まで紹介してきた赤ちゃんのお世話と基本的な生活(睡眠、食事、お風呂、歯磨き)に必要な時間が、1日の56.7%(13.6時間)を占めているのです。
内訳を見てみましょう:

  • 授乳・ミルク:14%(約3.4時間)

  • おむつ替え:6.2%(約1.5時間)

  • 爪切り:0.1%(約0.024時間)

  • 睡眠:29.2%(約7時間)

  • お風呂:2.1%(約0.5時間)

  • 食事:4.2%(約1時間)

これらは必要不可欠な活動のために、私には最低1日の約56.7%(約13.6時間)の時間が必要です。

そして、残りの43.3%(約10.3時間)の時間に、赤ちゃんをあやしたり、掃除、洗濯などの家事、買い物、、そして予期せぬ出来事への対応など、全てを詰め込まなければなりません。

このデータは、あくまで私と娘の記録ですが、家庭によっては夜泣きが多かったり、哺乳瓶を洗ったりと、より多くの時間を赤ちゃんのケアに費やしているかもしれません。

この時間配分を見ると、新米ママやパパが感じる「時間が足りない」という感覚は、決して誇張ではないことがわかります。むしろ、これだけの時間を赤ちゃんのケアに費やしながら、他の責任も果たしているということは、素晴らしい時間管理能力の証だと胸を張っていいと思います。

私は育休中に自分で稼ぐ力を身につけたいと考えていますが、この現実を理解することで、まだ何もできていない自分を責めすぎずに、できる範囲で最善を尽くせばいいという考え方ができるようになりました。

また、それと同時に周りのサポートを積極的に求めることや、家事の中でもやらないことを決めることの重要性も再認識できました。

まとめ:赤ちゃんのお世話にかかる時間と回数を徹底分析!

出産前に一目惚れして購入したうさぎと仲良し

この記事では、2024年2月に第一子を出産した私が退院した日から生後半年まで記録を続けた、育児にかかる時間と回数を分析しました。半年間で費やした時間は次の通りです。

【退院日〜生後半年】赤ちゃんのお世話に費やした時間の総時間

  • 授乳:500.5時間

  • ミルク:13.23時間

  • おむつ替え:198.5時間

  • 爪切り:2時間

自分時間が足りない!残された時間はわずか10.3時間

赤ちゃんの基本的なお世話に加えて、睡眠、食事、お風呂などの欠かすことのできない日常生活の時間を加えると、1日の約56.7%(13.6時間)にも及びます。

24時間のなかで、残された時間はわずか10.3時間。この中に、洗濯、掃除、料理や買い物、夜泣きの対応など、その他の家事や赤ちゃんのケアが入ってくることになります。これでは、自分時間が足りないと感じるのは当然のことでしょう。

記録を振り返って伝えたいこと

この記事では、私が半年間にわたって記録した授乳やおむつ替えのデータを元に、育児の実態を数字で紐解いてきました。数字で見ると、出産前に「赤ちゃんとの生活は大変って聞くけど大丈夫かな?」という不安や産後の「なんでこんなに自分時間がないんだろう」と、漠然とした気持ちを客観的に見つめ直すことができました。

これから赤ちゃんを迎える皆さん、そして今まさに育児に奮闘中の新米ママ・パパの皆さん。この記事が、あなたの心の準備や時間管理の参考になれば嬉しいです。

出産後、退院してからの日々は大変かと思いますが、やらないことを決めたり、ママとパパで協力しあったり、周りのサポートを積極的に活用して、無理をしないで育児を乗り切っていきましょう!



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