作業療法士として「独立」を決意した瞬間
今回は、私が作業療法士として「独立」を決意した瞬間についてお話したいと思います。
独立を意識し始めたきっかけ
それは、ある患者さんとの出会いがきっかけでした。
その患者さんは、脳卒中後遺症で右半身麻痺があり、日常生活動作に大きな支障をきたしていました。私は、その方のリハビリを担当し、少しずつできることを増やしていくお手伝いをしました。
しかし、ある日、その患者さんが私にこう言いました。
「先生、ありがとう。でも、私はこの病院を出たら、また一人で生活できるか不安です。」
私は、その言葉にハッとしました。
病院でのリハビリは、あくまで日常生活を送るための準備段階に過ぎません。本当に大切なのは、退院後の生活をどのように支えていくかということです。
独立への思い
その時、私は「もっと患者さんの生活に寄り添った支援がしたい」という思いが芽生えました。
病院という枠にとらわれず、患者さんの生活全体をサポートできるような、そんな作業療法士になりたいと強く思いました。
独立を決意した瞬間
そして、その思いは、ある研修会に参加したことで確信に変わりました。
その研修会は、地域で活躍する作業療法士の方々が集まるものでした。
そこで、私は訪問リハビリや地域活動支援など、病院以外の場所で活躍する作業療法士の存在を知りました。
患者さんの生活を直接サポートできる、地域に根ざした作業療法士の姿に、私は大きな感銘を受けました。
「私もこんな作業療法士になりたい!」
その時、私は独立することを決意しました。
独立に向けて
もちろん、独立には不安もありました。
患者さんを集めることができるのか、経営は成り立つのか、など心配なことはたくさんありました。
しかし、それ以上に「患者さんのためにできることをしたい」という思いが勝りました。
私は、独立に向けて、様々な準備を始めました。
まずは、訪問リハビリの経験を積むために、訪問看護ステーションに所属しました。
また、経営や集客について学ぶために、セミナーに参加したり、書籍を読んだりしました。
そして、2023年4月、私はついに独立しました。
独立して
現在、私は訪問リハビリを中心に活動しています。
患者さんのご自宅に伺い、生活環境やニーズに合わせて、オーダーメイドのリハビリを提供しています。
独立して良かったことは、何よりも患者さんの笑顔を直接見ることができることです。
「先生のおかげで、また一人で買い物に行けるようになったよ!」
そんな言葉をいただいた時、私は本当に嬉しく思います。
これからのこと
まだまだ課題はたくさんありますが、これからも患者さんの生活をサポートできる作業療法士として、成長していきたいと思っています。
そして、将来的には、地域全体を盛り上げるような活動にも携わっていきたいと考えています。
最後に
この記事を読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
もし、独立を考えている作業療法士の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
きっと、素晴らしい未来が待っているはずです。