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ある日の午前、図書館にて。

午前中、図書館に行く。
家から徒歩3分にある、大好きな場所。
多分、一番通っている場所。

今日は風が強めだから雲の流れがはやい。
わたあめがたくさん泳いでるー
なんて思ってる間に到着。

図書館ではまず雑誌コーナーに行く。
おじいちゃん数名が新聞を読んでいる。

&Premiumの木箱をチェックする。
この箱はいつ見ても中はからっぽ。
じゃなかった、今日は。

2022年1月号がひっそり横たわっていた。
この号は読んだことないやつ。
ラッキー。
独り言ちる。

本号のタイトルは
静かに過ごす時間が、必要です。

いいねー、好みこのみ。

1ページずつ、丁寧に読む。
小さな字も見逃さず、じっくり読む。

あの人が愛した、静かな時間。
この特集で、1人の人物に目がとまる。

熊谷守一さん。
画家って書いてある。
1977年没、去年97。

庭の草木や虫たちの命を見続けて
晩年は家の敷地から外にでることなく
絵を描いて暮らした、らしい。

「絵は好きで描いているだけ」を貫き、
名声にも評価にも興味を示さず、
1967年には文化勲章も辞退した。とある。

生き方、かっこいい。

すかさずググってみる。

シンプルでぬくもりのある彼の絵は、
どこかで目にしたことがある。

ほんの50年ぐらい前に、
仙人みたいに暮らしていた人。
熊谷守一さん。

素敵な人を知ってしまった。

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